荻須記念美術館初!クラウドファンディング実施について
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荻須高徳の貴重な絵画を顕彰美術館へ ~郷土の画家作品を未来へ繋ぐために~
稲沢市荻須記念美術館はフランス画壇で戦前、戦後にわたり活躍した近代洋画家の荻須高徳を顕彰する世界で唯一の美術館です。日仏両国で評価された荻須の画業を少しでも多くの方々に知ってもらい、親しみを持ってもらえることを目指して活動しています。
荻須の画業を体系立てて紹介するために、常設展示をしていますが、現在の当館の油彩画所蔵数は50点にも満たず、画業を語る上で十分な作品が揃っていない現状があります。
所蔵数を増やすことで、いろいろな視点での展示が可能となり、また、所蔵作品が多ければ作品の貸出がかなうため他館でも展示いただけ、より多くの方に荻須の魅力を知ってもらうことができます。美術館が所蔵するにふさわしい貴重な作品を購入し、未来へと繋ぐため、クラウドファンディングを実施します。
※このクラウドファンディングは、ふるさと納税の対象です。寄付金控除上限内であれば、寄付金のうち2,000円を超える部分については所得税の還付と住民税の控除が受けられます。

目標金額
7,500,000円

募集期間
令和7年10月2日~12月30日

実施内容 -充実したコレクションを形成するために-

プロジェクトを実施することになったきっかけ
社会が多様化・複雑化する中で、稲沢市として数々の課題事業に取り組まなくてはならず、絵画購入に充てられる予算は年々厳しさを増しています。しかしながら、重要なミュージアム・ピースの散逸を防ぎ、収集、保存、展示を行い、後世へ引き継ぐことは世界で唯一の顕彰館の責務でもあります。芸術を愛する方々にご支援いただくことで、能動的に絵画収集を進めたいと考え、このクラウドファンディングによる絵画購入プロジェクトの実施を決心しました。

購入希望作品《プロヴァンのガラージュ》
購入したいと考えている《プロヴァンのガラージュ》(1934年作 油彩・カンヴァス 20号F)は、素朴な温かみのある田舎の風景を描いた作品です。人々の暮らしの場をよく描いた荻須は、華やかな場所よりも人々の生活が強く感じられる、飾らない街並みを愛しました。よい意味で「土臭さ」のある本作は、「人物を描かないで、しかもその生活(ラ・ヴィ)を描きたい」と考えていた荻須の好みがよく伺えるこの時代の代表作です。

荻須高徳《プロヴァンのガラージュ》 ©Les Amis de Oguiss 2025

寄付金の使い道について
目標金額を達成できなかった場合、目標金額を超えた場合でも、皆さまから寄せられました貴重な寄付金は、本プロジェクトに活用させていただきます。目標金額を達成できなかった場合は、市独自予算と合わせて作品を購入し、目標金額以上の寄付をいただいた場合は、美術品等購入基金に積み立て、後年度の作品購入に活用させていただきます。また、本プロジェクトのご寄付には返礼品はありませんが、以下に記載のとおり特典がございます。

特典について
令和8年度特別展へのご招待 ※ご招待の連絡は令和8年9月頃になります ※市内在住者も対象です
寄付額:10,000円以上30,000円未満 特別展へのペアご招待
寄付額:30,000円以上 特別展開会式へのペアご招待+学芸員による作品解説(開会式のみ実施)

おわりに
稲沢市では市内の全小学6年生が美術館に鑑賞の授業のため来館する機会があります。図工の時間では自分の創意を作品という形にしますが、美術館の「作品鑑賞」では作品をじっくりと見て、自分が感じたことをしっかりと言葉に置き換えてもらいます。展示室で感想を発表するときに、友達の感想を聞いて発見したり、自分とは違う見方に驚いたりと、鑑賞は子どもたちにとって、自発的な自己教育体験として、自身の内面を深めていくことに繋がります。
コレクションを充実させ、画家が何を思い、作品を描いたのか、顕彰館として画業をしっかりと紹介できるよう、また長期的に良好な状態で作品を保存していくために、どうかご支援をよろしくお願いいたします。

ご支援はこちらから
(1)、(2)いずれかの方法でお申し込みください。

(1)ふるさと納税ポータルサイトからのお申し込み
ふるさとチョイスからオンライン決済でご寄付いただけます。下記から該当ページにアクセスできます。

(2)直接窓口でのお申し込み
稲沢市役所本庁舎(2階・総合政策部シティプロモーション課)もしくは稲沢市荻須記念美術館へ寄付申出書に必要事項を記入し、お越しください。※寄付金額は1,000円以上、1,000円単位でお願いします。