重要文化財 木造釈迦如来坐像(国分寺1)
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像高60.7cm、宝冠をいただき、高髻・髪筋を細かく刻み、垂髪を両肩に垂れ、衲衣をつけ定印を結んで趺坐する。本体は桧材、寄木造、玉眼を入れ、形成は本寺の他の釈迦坐像に似る。頭上の宝冠は、天冠台を波形につくり、それと上縁の間に唐草を透彫りにし、正面中央には光背形を配したみごとな意匠を示すもので、南北朝頃の金工の特色を示す。
像は髻・地髪とも細かく毛筋を刻み、その厚目で装飾的な彫り口は鎌倉末から南北朝にかけての典型を示すもので、相好は特色のある童顔をつくり、球面に似た上瞼の形や丸く引締った両頬、小さめの唇のすべては女性的な表情をたたえ、宋朝風の仏画にみる相好を偲ばせる。衲衣の腹前に裳の一部と結び目を表すのも宋風の仏像にままみうけられる。
名称
木造釈迦如来坐像(モクゾウシャカニョライザゾウ)
文化財区分
重要文化財
種別
彫刻
時代
鎌倉
員数
1躯
管理者
国分寺(コクブンジ)
地区
明治
所在地
稲沢市矢合町
指定・登録日
大正元年9月3日指定
- 大正3・4年:保存修理