市指定文化財 銅造素文磬
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肩間19.2cm、博8.6cm、絃21.5cm。磬は中国の古代楽器にその源流が求められるが、六朝時代頃には既に仏具に取り入れられたといわれる。本堂の磬架に懸けられる銅素文磬は、市内に現存する磬では制作年代・作域とも第1位にランクすべき優品で、上下縁とも六弧を連ねる山形式の遺例である。表裏とも中央に胡桃式八葉蓮華形の撞座を大きく陽鋳し、左右両区は素文のいわゆる両面式素文磬とよばれるもので、胎は極く薄手につくられる。細部の手法から藤原末期から鎌倉初頭の制作と認められる。
名称
銅造素文磬(ドウゾウソモンケイ)
文化財区分
市指定文化財
種別
工芸品
時代
鎌倉
員数
1面
管理者
吉祥寺(キチジョウジ)
地区
稲沢
所在地
稲沢市高御堂二丁目
指定・登録日
昭和53年11月1日指定