市指定文化財　勝幡城跡

勝幡城は、永正年中(1504～1521)織田弾正忠信定によって築かれたと伝えられている。信定は岩倉城主織田敏信の弟で、初め小口城主となり木下城主を兼ねたが、ここに築城して居住し、享禄元年に没したという。信定の長子信秀は、永正5年この城に生まれ、父の没後その後を継ぎ、尾張守護斯波氏の三奉行として、清須に勤仕した。
規模・構造については、「東西四十八間、南北七十間、大手口東西二重堀、四方に惣堀有、惣構の外南北百二十間、東西百十四間(『尾陽雑記』)」とある。
勝幡城の城域は、愛西市・稲沢市に広がるが、城の中心は平和町城西(現在の城之内)付近と推定され、当該地は城跡の南端部分と考えられる。尾張の中近世史を考えるうえで、重要な城跡である。

勝幡城跡(ショバタジョウアト)

市指定文化財

史跡　城跡

187.35㎡

個人

平和

稲沢市平和町城之内

平成17年10月3日指定