市指定文化財 紙本墨画釈迦寒山拾得図
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縦107.4~108cm、横50cm。出山釈迦図と寒山拾得図の三幅対で、前者は、出家後の釈尊が山中の苦行林で苦行した後、苦行を捨てて、真の解脱を求めて山中から出る姿を表し、日本では、修業中の禅僧の師表として、水墨画で表わされる例が多い。
後者は、中国の故事を表わしたもので、寒山が唐興県の西七〇里の寒巌というところに隠棲し、時に国清寺に還り、食堂係の拾得から残飯をつめた竹筒をもらっていた。乞食のようだが、その一言一句はみな仏理にかなっていた。寒山は文殊菩薩、拾得は普賢菩薩の化身ともいわれる。
画幅裏貼紙書に、寛永20年、狩野了之が制作し、越前国福井城主松平宰相の家臣、稲田浅右衛門が寄附したことが記されている。江戸初期の貴重な作例である。
名称
紙本墨画釈迦寒山拾得図(シホンボクガシャカカンザンジットクズ)
文化財区分
市指定文化財
種別
絵画
時代
江戸
員数
3幅
管理者
広幢寺(コウドウジ)
地区
下津
所在地
稲沢市下津二本杉町
指定・登録日
昭和63年11月1日指定
- 平成10年:保存修理