市指定文化財 絹本著色毘沙門天像
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縦79.5cm、横32.3cm。毘沙門天は、仏法を守護する四天王の一員として北方に居を構え、また十二天の一員として北方を守護する役割を負うが、随一単独でも信仰を受けた。そのため毘沙門天像の画幅の例は少なくないが、ほとんどは吉祥天と善賦師童子を脇侍とした像である。
本図は、一面十臂の毘沙門天像で、脇侍に吉祥天と善賦師童子を従え、左足で夜叉を踏みつけ、右足を上げて立つ。手は胸前で如来拳印を結び、右手には刀・輪宝・矢・宝棒、左手には宝塔・弓・索・童子の頭髪をもつ珍しい画像である。その出典は明らかでないが、室町中期の作例と考えられる。

名称
絹本著色毘沙門天像(ケンポンチャクショクビシャモンテンゾウ)

文化財区分
市指定文化財

種別
絵画

時代
室町

員数
1幅

管理者
禅源寺(ゼンゲンジ)

地区
稲沢

所在地
稲沢市稲葉一丁目

指定・登録日
昭和62年11月2日指定
- 平成9年:保存修理