市指定文化財 絹本著色如来荒神像
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縦91.3cm、横38.5cm。中央に宝瓶に支えられた大円相内の蓮台に坐す相好柔和な一面六臂の如来荒神を置き、その右下に剣、索を執り火焔光背をおって瑟瑟座に坐す不動明王、左下に宝瓶上の大円相内の蓮台に坐す一面六臂の愛染明王をそれぞれ配している。
如来荒神は宝冠をいただき、左右第一手は五鈷鈴と五鈷杵、第二手は宝珠と蓮華、第三手は羯磨と宝塔を執り、肉身は白色顔料で表現されている。不動明王は肉身に群青を塗り、頭髪の毛筋を金泥線で表わし、裳は丹を塗る。愛染明王は獅子冠をかぶり、左右第一手は五鈷鈴と五鈷杵、第二手は弓と矢、第三手は握挙と蓮華で、肉身には朱を塗っている。
これらの彩色や描写はかなり粗放で15世紀末頃の制作と考えられるが、類例が少ない貴重な画像である。
名称
絹本著色如来荒神像(ケンポンチャクショクニョライコウジンゾウ)
文化財区分
市指定文化財
種別
絵画
時代
室町
員数
1幅
管理者
安楽寺(アンラクジ)
地区
大里西
所在地
稲沢市奥田町
指定・登録日
昭和56年11月1日指定
- 平成15年:保存修理