市指定文化財 絹本著色教如上人像 付教如上人消息 1通
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縦38.5cm、横18.1cm。上畳に斜め左向きに坐し、墨法衣、袈裟を着して念珠をまさぐる通常の画像であるが、在家の仏壇に適応する小型画像で、保存状態も良好である。画像裏貼紙書に「慶長十稔八月十六日釋教如(花押)」とある。
教如の消息は天正8年と推定され、8月2日の大坂石山本願寺退去から17日後の19日付で差し出された書状、4月9日父顕如は大坂を退去したが、教如は大坂にとどまり、織田信長に抗戦をつづけたが、ついに7月17日近衛前久を通じて講和条件と血判記請文を渡し、8月2日に退去、信長を憚って諸所に居を移した。その間門末に送った書状である。教如と当地方との関係を考える上で重要な史料である。
名称
絹本著色教如上人像 付教如上人消息 1通(ケンポンチャクショクキョウニョショウニンゾウ ツケタリキョウニョショウニンショウソク イッツウ)
文化財区分
市指定文化財
種別
絵画
時代
慶長10(1605)年
員数
1幅
管理者
法閑寺(ホウカンジ)
地区
明治
所在地
稲沢市横野町
指定・登録日
昭和61年2月1日指定