県指定文化財 国府宮の儺追祭
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毎年陰暦正月13、14日を中心として行われている儺追祭のうち、とりわけ夜儺追の行事は、古くから伝来し今日に至っている。
儺追(負)人の背負う土餅や、その上部に立てられる大形代(おおかたしろ)などは、わが国の人々の精神的風土の中から生まれ出たものと考えられ、大形代はその内部をチガヤ(千茅)で人形(ひとがた)につくりあげる植物信仰の姿をも示している。また、神灰を入れた土餅やツブテ(かつてはチガヤによる小形代、現在は柳と桃の小枝による)の作製、鉄鉾の調整、さらに土餅(大形代を含む)捨てとその埋納など、「厄除け」の行事における基本的な諸要素を示すものということができる。
儺追笹の奉納、昼儺追(いわゆる裸祭)などの行事は、古来行われてきた「儺追捕り」の転化に伴って具現化したものといわれるが、広義における、わが国の人々の精神的、民俗的な生活習慣の推移を理解する上でも、欠くことのできない特色を包含している。
名称
国府宮の儺追祭(コウノミヤノナオイマツリ)
文化財区分
無形民俗文化財
管理者
国府宮鉄鉾会(コウノミヤテッショウカイ)
地区
小正
所在地
稲沢市国府宮一丁目
指定・登録日
昭和59年11月28日指定