こんなまちです
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水と緑と歴史の快適空間 稲沢

歴史と緑のまち

平成17年4月1日に稲沢市、旧祖父江町、旧平和町が合併し、新しい稲沢市が誕生しました。
天下の奇祭として有名な「国府宮はだか祭」で知られる稲沢市は、濃尾平野のほぼ中央に位置し、かつては尾張国の政治・文化の中心地として国衙が置かれていた歴史あるまちです。
江戸時代には東海道と中山道を結ぶ美濃路の宿場町としてにぎわいました。
そのため市内各地には、かつての稲沢の隆盛を今に伝える史跡や文化財が数多く残されています。
市域の西に接する木曽川によって堆積された肥よくな土壌と温和な気候を生かし、植木や苗木の産地として発展してきました。現在は住宅地や工業団地の開発などを進め、名古屋都心から交通至便な場所として注目を集めています。

主な観光と特産品

天下の奇祭「はだか祭」

日本三大奇祭に数えられるはだか祭。その起源は奈良時代の神護景雲元年(767年)にさかのぼります。「はだか祭」として知られるこの祭りは、正しくは「儺追神事(なおいしんじ)」といい、尾張国司が悪疫退散を祈願する厄払いを、尾張大国霊神社(国府宮神社)で行ったのが発祥の由来です。
旧暦正月13日、はだか祭が行われる国府宮神社一帯は祭りの興奮に包まれます。神社参道では神男(しんおとこ)に触れて厄を落とそうと数千人の裸男がもみ合います。
地響きと掛け声が渦巻く壮絶なぶつかり合いは、神男が儺追殿(なおいでん)に到着するまでの約1時間繰り広げられます。

国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ

この地区は、祖父江砂丘という木曽川特有の全国でも珍しい河川砂丘を形成しています。
その広大な砂丘を利用した園内では、ボートセーリングなどの水上スポーツをはじめ、広大な自然の中でバーベキューをしたり、遊具を使って遊んだり、休日を思い切り楽しめる施設が充実しています。

また、秋にはサンドフェスタが開催され、砂の造形展やビーチバレーボール大会等が行われます。

桜ネックレス

桜ネックレスは、平和支所近辺の日光川桜づつみ・須ヶ谷川桜づつみなどで形成され、距離にして約2.8km、総本数1,400本を数えるシンボルロードです。
各種の八重桜をはじめ、ソメイヨシノ、祇園枝垂桜といったオーソドックスな品種から、1年に2度花をつける十月桜、桜もちの芳香がある滝匂など特異な品種も多く植栽されています。その他、芝桜、ツツジ、アジサイ、コスモスといった草花が四季を彩り、ご家族、恋人との散策、ジョギングに最適な場所です。

植木・苗木

稲沢が誇る産業“植木”。そのルーツは鎌倉時代。矢合町国分寺の柏庵(はくあん)和尚が、中国で学んだかんきつ苗の接木の技術を持ち帰り、農家に伝授したのが始まりだと言われています。苗の育成に適した気候と肥よくな土壌に恵まれていたことから、ここ稲沢で植木産業が発達してきました。
現在は、埼玉県川口市、大阪府池田市、福岡県久留米市とともに我が国四大産地の一つに数えられ、年間約1,700万本を全国各地に供給しています。
稲沢の植木・苗木は、種類が豊富で品質も良いことから、各地で高い評価を得ています。

ぎんなん

日本一の生産量を誇るぎんなん。古くは、米の凶作時の備蓄食料にも使われたそうです。その生産を目的とした栽培は祖父江町地区が最も古いとされていますが、歴史は意外と新しく約100年と言われています。
ぎんなんのなるイチョウの木は、厳しく吹きつける伊吹おろしを防ぐ防風林として、祖父江町地区では古くから神社・仏閣・屋敷周りに植えられてきました。
今でも樹齢100年を超えるイチョウの大木が数多く存在し、晩秋ともなれば、その葉は一斉に色付き、まちを見事な黄金色に染め上げます。