海や川の水の汚れの原因
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汚しているのは家庭から流している生活排水です。
私たちは、一人あたり毎日約200~300リットルの水を炊事、洗濯、風呂、洗面、し尿などで使い、側溝や川に流しています。生活様式の変化により清潔感、快適性などを求めて一人あたりの排水量が増え、水の汚れが増加しています。
かつては川や海の水を汚す一番の原因が工場排水でした。しかし、法律による規制や排水処理技術の向上などから、今では水を汚す原因の約70%が生活排水です。
水は、水に住む生物により汚れをきれいにする力(自然浄化力)を持っていますが、今日ではこれを上回る汚れが川や海に流れ込み、水の汚れを増加させているのです。

汚れた水をきれいにするのは大変です。
いったん汚れてしまった水をきれいな水に回復させるのは大変なことです。
もし、こんなものを台所から流してしまったら…。魚が住める水質にするにはどのくらいの水が必要なのでしょうか?

(平成8年 愛知県環境部調べ)

川や海、自然を守るために始めましょう。
- 使い捨てのプラスチック製品など、ポイ捨てを撲滅しましょう。
- 料理はちょうどよい量を作り、食品ロスを減らしましょう。
- 流しの排水口には、目の細かいストレーナーや水切りネットを使用して、調理くずをできるだけ流さないようにしましょう。
- 食用油は、できるだけ使い切りましょう。使用済み天ぷら油はペットボトルに入れ、地域ステーションや市指定の回収ボックス設置場所に持ち込みましょう。やむを得ず捨てるときは、古新聞紙やぼろ布などに吸わせたり、凝固剤を利用して固形にしたりして可燃ごみに出しましょう。
- 洗剤は適量を使いましょう。適量以上に洗剤を使っても、無駄になるばかりか、川や海を汚してしまいます。
- 食器や鍋に付いた油などの汚れは、ゴムベラ、古新聞などで拭き取りましょう。
- 米のとぎ汁は、庭や畑に撒きましょう。水に流してしまえば汚れですが、植物にとっては栄養分になります。
- 浄化槽は定期的に法定検査、保守点検、清掃を必ず実施しましょう。
- 単独処理浄化槽または汲み取り便槽をお使いの方は合併処理浄化槽への転換に努めましょう。合併処理浄化槽へ転換をすることで、ご家庭から放流される汚れの量は約8分の1になります。
私たちの暮らし方を見直しましょう!きっと地球にやさしくなります!

「私たちができること」を始めましょう。

プラスチック・スマートの推進
海岸に大量の海洋ごみが漂着し、観光や漁業にも大きな影響を与え、プラスチックの海洋流出による環境汚染が世界的に喫緊かつ重大な課題となっています。
プラスチックごみは溶けてなくならないため、マイクロプラスチックとなり、それを魚が食べ、体内に蓄積され、その魚を人間が食べるという図式は、私たち人間の健康にも大きな悪影響を与えていくものと考えられています。
環境省は、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた取組として、不必要なワンウェイのプラスチック排出抑制や分別回収の徹底など、「プラスチックとの賢い付き合い方」を全国的に推進する「プラスチック・スマート」キャンペーンを平成30年10月に立ち上げました。
市では、この推進に賛同し、使い捨てプラスチックの使用の削減を推進しています。具体的には、平成31年2月から、公共施設内のレストラン等における使い捨てのプラスチック製ストローを、必要な方のみに提供していただくようにしています。
また、ポイ捨て・不法投棄の禁止や、マイバックの活用など、「私たちができること」に是非御理解と御協力をお願いします。
