溺れた時の応急手当
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これから季節は夏へと移り変わり、プール、川遊び、海水浴など水辺でのレジャーが楽しい季節となると同時に、この時期は、水の事故が急増する時期でもあります。もしあなたが、溺れている人を発見したら…
あなたがすること
- 救助します
ただし、あなた自身も危険であるということを忘れないように! - 助けを呼びます
周りの人に聞こえるくらい大きな声で!
意識の有無を確認します
意識がある場合
声をかけて意識がある場合や、水を飲んでむせていたり、泣いている場合はひとまず安心です。身体を乾いたタオルで拭き、毛布などで身体を包み、冷えた体を保温し、病院へ行きましょう。
意識がない場合
呼びかけても反応がなく、呼吸・脈拍がない場合、素早く水中から引き上げて気道を確保し、心肺蘇生法(一刻も早く行うことが大切ですので、可能なら水の中からでも人工呼吸を行う)を開始します。
水は無理に吐かせない
意識のない人に無理に水を吐かせることは、吐物が気道を逆流する危険があり、かえって気道閉塞を起こす可能性があります。心肺蘇生法を実施中に水を吐いた場合、直ちに顔を横に向け、口を開け、指拭法(上の写真)を行い、清拭後、心肺蘇生法を継続しましょう。
溺れた人は、水中で体温が下がっているため、蘇生するまでに時間がかかります。あきらめずに救急車が到着するまで、心肺蘇生法を実施しましょう。
意識が戻った時
乾いたタオルで身体を拭き、毛布などで保温しましょう。
意識が戻っても、体温が低下していたり、多量の水を飲んでいるため本人が嫌がっても、必ず医療機関で医師の診察を受けさせましょう。
予防策
親はもとより地域ぐるみで屋内、屋外問わず監視し、危険な場所への防護フェンス設置など、安全策を講じるなど予防をしましょう。
ここで紹介した手当ては応急的なものですので、必ず医療機関で診察を受けるようにしてください。