消防活動の疑問 CAFS(キャフス)って何??
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キャフスについて紹介します。

CAFS(キャフス)とは
CAFS(キャフス)とは、Compressed Air Foam Systemの頭文字をとっており、圧縮空気泡消火装置という意味です。簡単に言うと、水と消火薬剤を高圧の空気で混ぜて泡を作る装置で、消防車の中に組み込まれています。

CAFS(キャフス)を使用した消火の特徴
この装置に使用される消火薬剤は、住宅火災のほかプラスチックやゴム製品、水だけでは消しにくいタイヤが燃える火災にも大変有効なものです。
混合液を消火泡化して使用するため、消火水量を節約することができます。600リットルの水量で10000リットルの放水と同等の消火能力とされています。
跳ね返りによる無駄が少なくなり、壁等に付着し拡散することで広範囲の冷却効果等を生み出し、消火効率が向上します。
水の使用量が少ないため、特にアパートやマンションなどの火災では、下の階の消火活動による水損を軽減させます。
吐水ホースの中を流れるのは比重の小さい「泡」であるため、ホースによる圧力損失が少なく、遠距離送水にも効果的です。

CAFS(キャフス)搭載車の出動条件
稲沢市消防署では、CAFS付消防ポンプ自動車が2台配備され、建物火災、車両火災、産業廃棄物火災(タイヤ等)など、火災全般に第一線で出動する車両になります。
また、救助出動や救急支援出動など多種多様の災害にも対応します。

CAFS(キャフス)で使用する泡の成分
天然成分由来の界面活性剤を主成分としています。つまり、石けんやシャンプーと同じです。
また、放水後の泡は自然と消えていきます。成分が石けんやシャンプーと同じなので、環境にやさしいものになっています。

