没後40年特別展 小野竹喬と荻須高徳 ―日本画家と洋画家、風景へのまなざし―
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《海》小野竹喬 1971年 紙本着色 笠岡市立竹喬美術館蔵
本展覧会は日本画家の小野竹喬(1889-1979)と洋画家の荻須高徳(1901-1986)の二人展となります。小野と荻須は生涯にわたり風景を題材に選び、文化勲章を受章するなどの功績を残した画家という共通点があります。
小野は京都で竹内栖鳳に師事した後、1909年に京都市立絵画専門学校別科に入学、1916年には第10回文展で特選を受賞するものの、その後の文展審査に異議を唱え1918年に土田麦僊らと国画創作協会の設立に参加しました。荻須は1922年に東京美術学校西洋画科に入学、3年次には藤島武二の教室を選択し、油彩を学びました。二者の青年時代は、西洋絵画の流入により、日本画はその表現をいかに取り入れるべきか、革新を目指しながらも、岩絵具や紙本や絹本といった素材上の表現の困難さに直面しており、洋画は体系立った西洋絵画の実物を見る機会が極めて限られ、手探りで学ぶしかない時代でした。こうした課題を抱えながら二者は、日本画家、洋画家として自身の表現を深めるため、小野は1921年に、荻須は1927年にヨーロッパへと渡りました。この滞欧経験は、小野にとっては東洋の古典絵画を見直す契機となり、荻須にとっては日本で学んだ油彩技法の稚拙さを痛感し、西洋の絵画表現に接近するため研鑽を積む決意を新たにすることとなります。西洋での芸術の受容は二者の画家としての道筋を照らしたと言えます。
今回の展覧会では、顕彰館である笠岡市立竹喬美術館の秀逸なコレクションに加え、荻須の新規購入作品を含む当館のコレクションを交えてご紹介します。日本画と洋画、日本の自然とフランスの街角と、技法も作品テーマも違いながらも、二者はともに絵具と風土の密接な関係を深く理解し、対象と対話し心に受けた感動を生き生きと作品に表現しました。ともに生涯を風景に託し、近代日本画家、近代洋画家を代表する二者が追求した風景美をぜひご観賞ください。
会期
前期:10月24日(土)~11月15日(日)
後期:11月17日(火)~12月13日(日)
※荻須作品は展示替えなしで通期展示
開館時間
午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日
会期中月曜日、11/25(水)(ただし11/23(月・祝)は開館)
会場
稲沢市荻須記念美術館
観覧料
一般:1,000 (800) 円
高校・大学生:800 (640) 円
小・中学生:100 (80) 円
※()内は20名以上の団体または割引料金。
※稲沢市内の小中学生は無料。
※障害者手帳(ミライロID可)・戦傷病者手帳・被爆者手帳の持参者(付添人1人を含む)は無料。
※上記観覧料で常設展示「荻須高徳展」もご覧いただけます。
〈各種割引について〉
※前期入場時の観覧券の半券の提示により、後期入場時の観覧料に割引料金適用。
※稲沢市公式LINEにて配信される割引クーポンの画面、稲沢市広報掲載の割引券、荻須記念美術館公式インスタグラム・Xをフォローしていることがわかる画面の提示で割引料金適用。
※【美術館相互割引】清須市はるひ美術館の特別展「ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界」(令和8年10月3日(土)から12月20日(日)まで)、もしくは一宮市三岸節子記念美術館の企画展「深沢紅子展 親しき人と野の花と」(令和8年9月19日(土)から11月8日(日)まで)の観覧券(半券可)の提示で割引料金適用。
主催
稲沢市・稲沢市教育委員会・稲沢市荻須記念美術館
共催
株式会社朝日新聞社
後援
株式会社ZIP-FM
特別協力
笠岡市立竹喬美術館
協力
株式会社青幻舎プロモーション
助成
一般財団法人 自治総合センター

展覧会関連事業
講演会「竹喬が目指した芸術 ―その言説と作品をめぐってー」
講師:上薗四郎(元笠岡市立竹喬美術館長)
日時:令和8年10月24日(土)午後1時30分から3時
定員:30名(申込不要。先着順)
参加費:無料(ただし、特別展観覧券の半券が必要です)
申込:美術館までお電話(0587-23-3300)でお申し込みください。(先着順)
※10月1日(木)午前10時から予約受付
ウェルカム!おしゃべりDAY
日時:令和8年11月3日(月・祝)
対象:小さなお子様連れのご家族、お友達と楽しくおしゃべりしながら鑑賞を楽しみたい方
※この日は終日、展示室だけでなく、美術館全体がにぎやかになります。静かな環境で鑑賞されたい方は、別日のご来館をご検討ください。
★ 当日は竹喬作品『麦の芽』の絵柄でキーホルダー作りもできます!(参加費別途400円)
小野竹喬に関する笠岡市竹喬美術館学芸員のギャラリートーク
前期日時:令和8年11月15日(日)午後3時から
講師:中原千穂(笠岡市竹喬美術館学芸員)
後期日時:令和8年12月13日(日)午後3時から
講師:金尾ちはる(笠岡市竹喬美術館学芸員)
※いずれも約30分、参加費無料(ただし、特別展観覧券の半券が必要です)
荻須高徳に関する展覧会担当学芸員のギャラリートーク
日時:令和8年11月7日(土) (1)午前10時から (2)午後2時から (約30分)
講師:河合志穂(当館学芸員)
※参加費無料(ただし、特別展観覧券の半券が必要です)
大人講座「日本画の多様な線」
講師:山口百子(美術家)
日時:令和8年11月15(日) (1)午前10時から11時30分 (2)午後1時から2時30分
内容:日本画の真髄ともいえる優美な線に着目して制作します
定員:各16名
参加費:1,700円
申込:美術館までお電話(0587-23-3300)でお申し込みください。(先着順)
※10月9日(金)午前10時から予約受付
レコード鑑賞会「シャンソンの夕べ」
日時:令和8年11月3日(火・祝) 午後5時から6時30分(夜間特別開館)
内容:荻須と同時代のフランスのシャンソン歌手の音楽を聴いて、学芸員の解説付きで作品を鑑賞します。
定員:20名
参加費:1,200円
申込:美術館までお電話(0587-23-3300)でお申し込みください。(先着順)
※10月7日(水)午前10時から予約受付
美術館大学パートナーシップ事業 名古屋文理大学連携講座「 アート&コンサート」
名古屋文理大学でのトーク+コンサートをお聴きいただいた後、美術館で作品鑑賞(解説付き)をお楽しみいただきます。(5分程度の徒歩移動があります。)
出演者:トーク…栗林芳彦(名古屋文理大学教授)
演奏…ファゴット/大津敦(セントラル愛知交響楽団)
ピアノ(キーボード)/小宮尚子
作品解説…河合志穂(当館学芸員)
日時:令和8年11月21日(土)午後1時30分から3時30分まで
定員:40名
参加費:1,800円
申込:名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)までお電話(0587-24-5111)でお申し込みください。(先着順)
※10月2日(金)午前10時から予約受付
