令和7年度特別展 荻須高徳 リトグラフ展-稲沢市荻須記念美術館コレクション-
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『靴屋 メトロ』 1986年 リトグラフ・紙 ©LES AMIS D'OGUISS 2025
パリの街並みを描く画家として知られる荻須高徳(1901-1986)はリトグラフを晩年となる1967年から始めました。荻須が愛したパリやパリ郊外、ヴェネツィアの風景作品からは、油彩画と同様、人々の暮らしや建物の歴史を感じ取ることができます。リトグラフは油彩画のようには絵の具を厚く塗り重ねることができず、版の作成にあたって主題を少ない色数に置き換える必要があります。簡潔でありながらも、力強い表現や豊かな色調は荻須のリトグラフの最大の魅力であり、芸術著述家であったベルナール・ド・モンゴルフィエ(1926-2021)*はその作品を「弦楽四重奏」に例えて評しています。「最小限の色数で最大限の効果」を求めたと荻須が語るように、作品では黒や白、色彩の持つ力が巧みに引き立てられ、透明インクの色の重なり(ハーモニー)は明快に、そして爽やかにその土地の風光や街並みの魅力を伝えます。本展では、稲沢市荻須記念美術館建設当時に荻須自らが寄付をしたリトグラフ作品を核とする当館のリトグラフコレクションにより、荻須のリトグラフの画業をご紹介します。
*フランス、パリのカルナヴァレ美術館チーフキュレーター(学芸員)などを歴任し、レジオンドヌール勲章を受章した

会期
前期:令和7年10月24日(金)から11月16日(日)まで
後期:令和7年11月18日(火)から12月7日(日)まで

開館時間
午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)

休館日
会期中月曜日、11月4日(火)、11月27日(木)
(ただし11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)は開館)

会場
稲沢市荻須記念美術館

展示作品
リトグラフ 約120点

主催
稲沢市・稲沢市教育委員会・稲沢市荻須記念美術館

協力
株式会社青幻舎プロモーション

展覧会関連事業
詳細が決定しましたら、随時更新します。