子ども・子育て会議 会議録要旨(令和元年度 第2回)
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稲沢市子ども・子育て会議の会議録(令和元年度 第2回)
- とき 令和元年11月12日、午前10時〜11時30分
- 場所 稲沢市役所 第2・3会議室
- 出席者数 28名
- 委員 17名、子ども健康部長・事務局 11名
- 傍聴 0名

平野子ども健康部長あいさつ
本日も前回から引き続き第2期の計画案について委員の皆さまから活発なご意見を賜りたいと存じます。今後も安心して子育てをしていただけいるよう育児と仕事の両立支援を行っていこうと考えておりますので委員の皆さんには、一層のご理解とご協力をよろしくお願いします。

1.協議事項
議題
- 第2期稲沢市子ども・子育て支援事業計画(案)について
- 第2期稲沢市子ども・子育て支援事業計画(案)パブリックコメントについて
- その他

委員の意見

議題1
(A委員)
基本理念で基本目標3の4.基本施策は計画(案)内の施策の展開の内容を見ると「住まい」より「暮らし」ではないかという気がします。
(事務局)
もう一度検討します。
(A委員)
住まいというと建物のことかと思いましたが、内容を見ると、「チャイルドシートの着用の推進」や「スクールカウンセラー」の記述など、生活のことも含めて考えられているのだと思います。そのため、「生活」や「暮らし」といった言葉の方が合うのではないかと思いました。そして「良好な」となっていますが、「安心安全の確保」というような内容でも良いかと思います。
(事務局)
いま具体的なご意見もいただきましたので、確認・検討させていただきます。
(B委員)
基本目標1の基本施策3.に掲載のある「小児医療の充実・確保」「小児救急医療における関係機関との連携」についてですが、アンケートの結果として、夜間や休日に子供が病気になったときに安心して医療が受けられるようにというものに応えられる内容だと思います。現在の稲沢市民病院は、小児科の医師が1人増え、2名体制になっていると記憶しています。子どもの救急搬送は、事情もあり、稲沢市民病院の前を通り抜けて、一宮市や名古屋市へ救急車を走らせるという現状があるので、記載されたこの施策が上手く進んでほしいと感じています。休日であれば、休日診療も行っていますし、医師の確保は、どこの病院でも大変難しいと聞いています。現在の稲沢市の方向性があれば教えてください。
(事務局)
市民病院の担当が会議に出席していないため、詳しくお答えできませんが、お話どおり小児科の医師が増えたと聞いています。医師の確保は、大変難しいとご理解いただいていますが、市民の皆さんや市役所内での要望に応えられるように、他の診療科とバランス等をとりながら、市民病院も医師の確保に努めているところです。平日の夜間は医師の勤務状況により、市民病院で診療できないケースがある場合、近隣の病院へ緊急搬送することもあります。本市としても、医師の確保に努めていくことは引き続き努力をしていくところですが、小児の医師については、現行の状態をしばらく続けていくことになると思います。
休日診療については、市内1カ所にあります。休日の内科、外科については開業医さんの持ち回りとなっており、この体制をしばらく続けていくことになると思います。病児病後児については、議会の本会議でもご意見をいただいたこともあり、他の意見も合わせて、さらに一歩進んだ体制を用意しようと検討している最中です。検討中のため、計画案に記載することができませんが、2期の計画が進む5年間のうちにもう少し具体的な形で病児病後児、小児につきまして進められるように努力しておりますので、ご理解いただきたいと思います。
(C委員)
基本目標1、基本施策1.の「発達に応じた保育の実施」についてですが、保育園のお母様方の声としてお話しさせていただきます。
園児の人数が少ない保育園では、年少から年長までの子ども達を一クラスにまとめて保育をされている園が稲沢にあると思います。そこで発達に応じた保育がなされているか保護者にとっては非常に不安なところが多く、特に年長の保護者の方は、就学に向けて非常に不安もあります。そこで、地域の保育園ではなく、年齢別にクラスの分かれた保育園を選択されているお母さんもいらっしゃいます。地域の保育園を選択できないというのは、地域で育つという点においては、マイナス面になると思います。今回、この項目で年長のお子さんは就学に向け、しっかりと教育を受けられることを望みます。保育士の数も少ないといった現状があることは知っていますが、そういう声が多々ありますので、よろしくお願いします。
(事務局)
異年齢保育でなく、年齢別保育を行わないと発達が保証されないのではないかという懸念があるというお話ですが、子どもたちの保育は、いままでは年齢別に保育士が用意した課題を行う一斉的なものが多かったです。しかし、幼児教育が見直されてきまして、環境を用意した上で、子ども達が自ら主体的に遊ぶ、生活をするということで、市でも公立・私立でそうした主体的な保育を進めています。異年齢保育については、ただ集まって遊ぶということだけでなく、年上の子が年下の子を面倒見たりする等、同年齢では味わえない経験もたくさんあります。年齢に応じた保育を押さえた上で、異年齢保育の良さもお母さん方に発信していきたいと思います。
いままでは、行事でお子さんの成長を見ていただいた傾向がありますが、子どもたちは、何気ない日々の生活や遊びの中でも成長・発達・学びを行っています。そのようなことも保育園からお母さん方へ発信をしているところです。人数の関係でお母さん方が心配されている気持ちは、市にも届いておりますので、情報を発信しながら、しっかりと説明させていただきたいと思います。
(C委員)
縦割り保育の良さは、私自身が経験しているのであると知っていますが、お母さん方の不安につながらないように、市から発信していただけたらと思います。
(事務局)
情報発信は、いままでは「こんなことをしました」の発信が多かったのですが、各園から情報発信に取組始めているところです。情報発信を、しっかり行っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
(D委員)
発達に応じた保育に加えて、ひまわり園の記載もありました。ひまわり園は指定管理制度を導入し、体制が変わることが以前の会議でお話がありました。その中で「医療的ケア児」のことがありました。それに関しても稲沢で取り組んでいくと掲載できるのか。福祉課とも関わりがあると思いますが、掲載できる情報があるなら掲載していただくと良いと思います。
もうひとつ、「発達に応じた保育」の記載に「保育の言語化」とありますが、これは、誰が、どのように誰に発信するのか教えてください。
(事務局)
医療的ケア児については、指定管理者制度導入により準備を進めており、社会福祉協議会にもお願いしようということで議会にも承認いただくため準備しています。医療的ケア児については、指定管理者制度の仕様の中にも入れていますので、福祉課に確認もとりながら、施策の展開に記載している「障害者通所支援事業の実施」への追記を検討いたします。
また、保育の言語化についてですが、「保護者や地域の方」に、保育園の理解を深めていただいて、ともに子どもの育ちを支えていく視点で掲載を検討します。現状は、民生・児童委員さんや保護者の方には進めている段階です。
(C委員)
施策の展開に記載されている「教育支援、特別支援推進事業」についてですが、この対象は、特別支援級に在籍する子のみですか。それとも普通級に在籍する子も対象となるのですか。
(事務局)
担当課が学校教育課であり、出席しておりませんので、確認し、担当課で追記が必要であれば追記も検討します。全般的なことでありましたらこのままの表記になることもあります。
(E委員)
確認ですが、無償化と無料化の記載についての違いはありますか
(事務局)
無料化と無償化の違いですが、無償化で統一できるものもあるかと思います。給食費は、市で補助しているため無料とするのが正しいと思いますが、再度整理をします。
(D委員)
企業主導型保育施設についてですが、稲沢で現状なにかありますか?
(事務局)
企業主導型の保育施設については、今月新たに下津地区で開所し、3施設から4施設になっています。
(F委員)
地域子育て支援拠点事業では、令和6年までで15カ所ということで現在より増える予定ですが、基本的に土日は開所していないと思います。休日も開所している施設はありますか。またこれから開所する計画はありますか。
(事務局)
子育て支援事業、「子育て支援センター」ですが、土日の開所はしていません。児童館・児童センターは土曜日も開所しています。日曜日に開所している児童館としては、祖父江の「あじさい児童館」で、月曜日が休館です。
日曜日の開所は、アンケートなどでも、休日に行く場所がほしいと声がありますので、そういった方向で準備できれば良いと思いますが、現在は、職員体制等により難しいと思っています。将来的には、お父さん・お母さんが、お子さんと一緒に日曜日に遊ぶことができれば良いと考えていますが、課題もあり、すぐには実現できない状況です。
(G委員)
保育のニーズ量と提供量の過不足についてです。保育に携わる者として過不足だけみると、不足の記載がないので、保育園は不足がなく十分に提供されており、需要を満たせていることになっていますが、実態として満たせてないと感じています。理由は、希望の保育園、特に0,1,2歳で入れないということがあったり、一時預かり事業についても利用したいが利用できない場合もあったりするからです。一時預かりは、私の園では1週間ごとに予約を取っていただきますが、かなりの割合でキャンセル待ちをしていただいている状況があります。ニーズ量と提供量の間で不足がでると、対応方法を記載することにもなるので、記載しにくい部分もあると思いますが、計画を見た人が十分に提供できていると思ってしまう懸念があり、記述方法がどうなのかという思いがあります。
(事務局)
幼稚園・保育園のニーズ量および提供量については、施設的な定員から考えれば、ニーズ量に対して提供できるだけの定員は確保しています。その点から過不足はないと考えています。一時預かりについては、市では申し込みに対して、提供できないという措置をしていません。そういった点からニーズに対して提供できていると理解し、今後も同様に提供できるだろうと理解しています。それらのことから不足がないという表現にしています。
(G委員)
保育に関係されている方はご存じだと思いますが、私がお話しした背景には保育士不足があり、定員上では受け入れ可能となっていますが、保育士がいなくて受け入れができないということもあります。計画策定に関わらせてもらったので、実態が反映されたものかどうかということで、計算上算出された数字だということは理解できますが、実態とは異なっているという感想があります。
(事務局)
希望する保育園に入れていないのではないかということですが、保育園の入園申し込み時に第1希望だけでなく、第2、3希望まで希望をとります。第3希望までで入園できない場合は、利用調整を行うことが市町村では義務づけられています。このため、第1希望に入っている方ばかりではないという現状はあります。保育園については、稲沢市は圏域を2圏域に分けています。これは、市の東部と西部でニーズ量に違いがあるためです。一つの保育園に希望する方が全て入園できるかどうかだけでなく、設定した圏域内で保育の提供できるかどうかということになります。表現についてのご指摘もありましたので、「圏域のなかで」等の表現を記載しなければならないか検討したいと考えています。
保育士不足については、市でも正規・臨時職員を採用し、民間の幼稚園、保育園でも採用しており、募集をかけても集まらないというところもあります。市でも正規と臨時職員の割合を検討しながら募集をしています。現在、来年の入園受付中ですが、来年のニーズに合わせた保育士の確保が市でも民間でも課題になっています。いままでのところは、4月1日を迎えるまでに保育士を確保しているという現状です。もう一つは、テレビ・新聞でも話題になっていますが、育児休業延長のために、倍率の高い園に申し込まれる保護者もいらっしゃいます。保育園に入園できない通知で育児休業が延長できる仕組みもあるので、意図的にその仕組みを利用されるかたもいらっしゃいます。そうすると結果的には「入園できない」となりますので、そういった動向数も鑑みながら保育行政を進めています。そういった問題と計画への反映は別問題であると考えており、市として、「待機児童を作らない」という大きな方針のもと、待機児童がないようにこの先も進めていくよう努力をしています。第1期計画からもそうですが、今回の計画においても受け皿の整備の他、保育士の確保については市内の学校等とも協力し、潜在的な保育士の掘り起こしを含めて続けて努力をしていきます。
(G委員)
保育課が何も対策をされていないということではなくて、市単独で民間保育園の保育士の給与面で補助してもらったり、稲沢市在住の学生に、市内の民間保育園に保育士として就職した場合のサポートがあったりして、他市町村でやっていない取り組みもされています。ただ、計画においては、先ほどお伝えした状況もあると感じているので、何か記述方法があれば考えていただきたい。

議題2
(G委員)
パブリックコメントの意見を反映した修正はありますか。
(事務局)
提出されたご意見によっては修正をすることはあります。
(G委員)
意見の内容は会議で教えてもらえますか。
(事務局)
提出されたご意見は、ホームページで公表し、2月17日の会議でも紹介します。

この記事に関するお問い合わせ先
子ども健康部 子育て支援課
〒492-8269 愛知県稲沢市稲府町1
電話番号:(児童家庭グループ)0587-32-1296、(子育て支援グループ)0587-32-1299
ファックス:0587-32-8911
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