市長あいさつ

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写真:加藤市長

 6月19日に、新型コロナウイルス感染拡大防止策としての県をまたぐ移動自粛の制限が解除されて、人々の移動が本格的に再開されました。
 芭蕉は「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」と「奥の細道」の冒頭で語っています。簡単に言えば、人生は旅のようなものだという意味ですが、芭蕉はその後、やむに已まれぬ気持ちになって旅立つ様子を綴っています。
 旅は楽しいものですし、見知らぬ景色や事物を見ることは心をときめかせます。私もこの移動自粛期間、旅することができなかったことが心の晴れぬ原因の一つとなっていました。
 交通手段の発達で世界中どこへでも、いつでも行くことができる時代となりました。しかし、この移動のグローバル化が、新型コロナウイルスのような感染症の拡大や広範囲化の速度をかつてなかったほど早めたものと思われます。
 英語には、旅行を表す単語が3つほどあります。トリップ、トラベル、ジャーニー、それぞれ旅の長さなどによって使い分けられているようにも思われますが、「奥の細道」の英語訳が訳者によって違う色合いを見せていてなかなか興味深いものがあります。ドナルド・キーンは、冒頭の部分を「The months and days are the travellers of eternity」と訳していますし、「The passing days are eternal travellers in time」という訳もあります。どちらも旅人はトラベラーと訳しています。また「馬の口とらえて老をむかふる者は、日々旅にして、旅を栖(すみか)とす」の部分の旅は、ジャーニーと訳しているものと、トラベルと訳しているものがあります。一日二日の小旅行をトリップ、一般的な旅行をトラベル、日本語の「旅」というような、それから得る教訓、成長、進歩などを比喩的に語るときなどはジャーニーを使うように思われます。
 話が横道にそれていきましたが、今回のコロナ禍で、旅行業、観光業は、大きな打撃を受けています。世界的なパンデミックが一日も早く収束し、多くの人々が世界中を飛び回ることができるよう心から祈っています。そして旅が、再び人生に潤いを与え、人生を振り返るきっかけになることを期待してやみません。
 今年の夏休みは、市内小中学校においても短いものとなります。旅行に出かける機会が例年よりは少ないかもしれませんが、新しい生活様式を遵守した旅を心がけてください。
 

 

令和2年7月

稲沢市長 加藤錠司郎(じょうじろう)

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