市長あいさつ

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写真:加藤市長

 令和2年度が始まる4月に、通常であれば希望に満ち溢れた挨拶をするところですが、今年度に限っては、世界中に深刻な被害をもたらしている新型コロナウイルス感染症について申し上げざるをえません。
 人類は紀元前の昔から幾多の感染症と闘ってきました。WHOは3月11日、新型コロナウイルス感染症がパンデミック(世界的大流行)期に入ったという認識を示しましたが、人類はこれまでにも、天然痘(15世紀コロンブスの新大陸上陸によりアメリカ大陸で大流行、50年間で世界人口が8000万人から1000万人に減少したといわれる)、ペスト(14世紀のヨーロッパで「黒死病」と呼ばれ、ヨーロッパだけで全人口の4分の1から3分の1にあたる2500万人が死亡したといわれる)、新型インフルエンザ(これまでにスペイン風邪、アジア風邪、香港風邪などが大流行し、特に1918年のスペインかぜの大流行では世界人口18億人のうちで4000万人以上が死亡したと推定される)と闘ってきました。また、新興感染症といわれるものでは、1981年以降のエイズ(後天性免疫不全症候群・HIV、過去20年間で6500万人が感染し、2500万人が死亡)、2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群、9ケ月で患者数8093人、774人が死亡)などと対峙してきました。
 そのうち天然痘については、次のような話があります。名著「銃・病原菌・鉄」のジャレド・ダイアモンドによれば、1532年スペインの将軍ピサロが、60人の騎兵と106人の歩兵で、皇帝アタクルパ率いる8万の兵を有するインカ帝国に勝利しました。スペイン軍が書名の通り鉄剣、鉄製の甲冑、わずか12丁だけの銃、馬を持っていたこと、そしてさらにスペイン人たちが持ち込んだ天然痘のウィルスにより多くの住民だけでなく、前皇帝のワイナ・カパックなど指導階級の人々も死亡し、国全体が大混乱をきたしていたことなどが原因であると考えられています。
 しかし、この天然痘は今や人類が完全に克服した唯一の感染症とされており、1980年にWHOは世界根絶宣言を発しています。
 人類の英知は、19世紀後半以降、感染症をもたらす病原体やその対処方法について急速に研究を進め、主だった感染症については克服し死亡数は激減しました。
 ただ、今回の新型コロナウイルスのような新興感染症はいつ、どんな形で我々を襲ってくるかわかりません。しかし、これまでの歴史で明らかなように、人類はこの危機をすべての力を結集して乗り切ることでしょう。明けない夜はありません。
 

 

令和2年4月

稲沢市長 加藤錠司郎(じょうじろう)

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