市長コラム
2月3日、3年ぶりに国府宮はだか祭が行われることになります。
コロナ禍に翻弄され、本来のはだか男のもみ合いのない神事が2年間行われました。一糸まとわぬ神男(しんおとこ)に触れて厄を落とそうとするはだか男たちが殺到し渦ができ、地元正明寺の桶隊の屈強な男たちが水をかけると湯気になって立ち上るあのはだか祭が帰ってくるのです。稲沢が最も稲沢らしくなる一日でもあります。
今回は本市の姉妹都市のギリシャ共和国オリンピア市からゲオルギオプロス市長をはじめとする5人の訪問団が来日されます。また,ディミトリオス・カラミツォス-ジラス駐日ギリシャ共和国特命全権大使ご夫妻も来訪されることが決まっています。稲沢市自慢の長い歴史を誇る民俗文化をご覧いただける絶好のチャンスですので、万全の体制でお迎えし、おもてなしをしたいと考えています。
ギリシャ哲学を研究しておみえになった南山大学の故国分敬治名誉教授に、古代オリンピック競技会が、はだか祭の神男と同じく一糸まとわぬ姿で行われていたという共通点から、姉妹都市の縁組をしていただきました。当時の住田隆市長が1987年8月にオリンピア市のヘラ神殿の前で調印式をされてからもう35年以上の歳月が流れています。
さて、当日の天気がどうなるかわかりませんが、この地方ではこの日に吹く強い北西の風を「なおい風」と呼び、まつりが終わると春が来ると言い伝えられています。
ちょうど今年は開催の日が節分当日です。季節を分けるその日を境に春らしい陽気が戻ってきて人々の心が温かいものになることを願っています。
時あたかも、政府がコロナウイルス感染症を2類相当から5類へ引き下げることを5月8日と決定したとの報道がある時期です。まつりをきっかけにコロナウイルスが社会と共存していても恐怖を感じない新しい時代が来ることを念願し、2月のコラムといたします。
令和5年2月
稲沢市長 加藤錠司郎(じょうじろう)
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