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あしあと

    市長あいさつ(平成31年度・令和元年度)

    • [更新日:]
    • ID:1651

    令和2年3月

    さて、いよいよ3月12日にはギリシャ共和国オリンピア市で、東京2020オリンピックの聖火採火式が行われ聖火リレーがスタートします。私も市内18名の中学生とともにセレモニーに参加いたします。
    今月は、走るということから市内日下部町出身のマラソン王、日比野寛氏についてお話したいと思います。
    日比野寛は慶応2年(1866年)に中島郡大里村(現:稲沢市日下部中町)で織田文信の三男として生まれ、愛知県中学校(旧制愛知一中 現:旭丘高等学校)を経て第一高等学校から、東京帝国大学、農商務省に勤務した後、文部省へ移ったそうです。日比野家の養子になった翌年、1899年に母校であった愛知一中に赴任、風紀の乱れていた同校の生徒指導に力を入れ「病める者は医者へ行け、弱きものは歩け、健康なものは走れ、強壮な者は競走せよ」と呼びかけ、自ら先頭に立って毎日2時間のマラソンを開始し、愛知一中の風紀を正したといわれます。日比野には「マラソン校長」の異名がつけられたそうです。
    1917年には衆議院議員選挙に立候補し当選。議員を務めながらマラソン指導にも力を注ぎ「上体はまっすぐ、運動は手と足で行う」とする「日比野式走法」の普及に努めました。
    1917年に行われた日本の駅伝の原点である「東海道駅伝徒歩競走」では50歳代で西軍のアンカーとしてゴールである上野まで26キロを走ったといわれています。ちなみにこの時、東軍のアンカーは大河ドラマ「韋駄天」の主人公、金栗四三だったそうです。この駅伝は2年半後の「箱根駅伝」の誕生のきっかけとなったといわれています。
    オリンピア市のスタディオン(古代競技場の跡)に立って古代オリンピックの選手とともに稲沢市出身の日比野寛のことについても思いを馳せてみようと思います。

    令和2年2月

    令和最初の正月もあっという間に過ぎ、早や2月を迎えます。毎年2月というと、はだか祭のことを話題にしますが、今年は少し違うことをお話しします。
    AI、IoT、5Gなど新技術に期待する声がかまびすしく聞こえてきます。その中で特に注目されているのが5Gで、今年から運用が始まります。
    5Gとは何か。5th Generation、第5世代の移動通信方式だといってもなかなか理解できないので、時代を追って説明すると、1Gはアナログ方式、2Gはデジタルで、具体的には1990年代のドコモのmovaなどがその代表、3Gは1999年から始まったサービスで、デジタル方式ブロードバンド化、短い動画の送信が可能になり、インターネットへの接続も可能になりました。そして現在多くのスマートフォンでみなさんが利用されているのが4Gで、2010年あたりから運用され始めました。
    それでは4Gと5Gはどこが違うのか、圧倒的な通信速度と大容量、通信速度は4Gが毎秒200メガビットか1ギガビット程度だったものが、5Gでは20ギガビットになります。これまで2時間の映画をダウンロードするのに5分かかっていたものが3秒でできることになるといいます。そして「低遅延」により、ロボット等の精緻な操作をリアルタイムで通信で実現することが可能になり、また、「多数同時接続」により、例えば自宅部屋内の約100個の端末やセンサーがネットに接続できるようになるといわれています。5Gは、AIやIoTを実用化しようとした時に必要な通信基盤といえるでしょう。
    総務省の説明では、5Gの特性を生かし、高齢化で人出不足が深刻な農業分野などで農業用センサーがさまざまな情報を収集し、給餌ロボット、散水・薬剤散布ドローンなどで自宅にいながら畜産・農作業管理が実現したり、建設現場でもドローンを活用して高精度な測量や建機の遠隔・自動操縦などが実現し、仕事のやり方が変わることが期待されています。
    さて、夢のような5Gの活用法ですが、いつの時代も大きな夢を現実にしてきたのが人類の歴史です。5G元年の今年から何が起きるか、自治体の長としても新技術の推移を見守っていきたいと思います。

    令和2年1月

    明けましておめでとうございます。
    令和最初の正月がやってきました。みなさん、すがすがしい気分で新年をお迎えでしょうか。
    令和という元号の出典となった万葉集には新年の歌がいくつかありますが、大伴家持の「新しき 年の始めの 初春の けふ降る雪の いや重(し)け吉言(よごと)」(大意 新しい年の初めの初春の今日、降り積もっている雪のように良いことが、ますます重なってくれよ)という歌が一番有名かもしれません。この歌は万葉集最後の歌だということもあります。
    古代においては、正月に降る雪は縁起の良いものとされていたようです。正月から雪かという現代人の感覚から離れていますね。時代が下ると今度は三が日に降る雪や雨を「御降り(おさがり)」と呼び、その年は豊作であると信じられようになっていったようです。一茶に「まんべんに 御降り受ける 小家かな」という句があります。この御降りは雪なのか雨なのかわかりませんが,一茶らしいつつましい生活と、新しい年の喜びに満ち溢れた句だと思います。そして、このような三が日に雨や雪が降った正月を「富正月(とみしょうがつ)」といったそうです。御降り、富正月の二つの言葉は、今では俳句をたしなむ人々にとっての季語としてしか使われなくなっていますが、日本人の感性の豊さと日本語の豊穣さには驚かされます。
    さて、令和2年はどんな年になるのでしょうか。人々が心豊かで、安全に日々の暮らしを送れること、それが一番大切です。市行政の課題はいろいろあり積極的に取り組んでまいりますが、年の初めに市民生活の安寧をお祈りしご挨拶といたします。

    令和元年12月

    新しい元号「令和」になってから最初の年も今月で終わります。
    さて、皆さんにとって令和元年はどんな年だったでしょうか。
    風水害の多い年だったといえるでしょう。被災された多くの皆さんの生活の再建と、一日も早い復旧復興を願っています。
    一方で、ラグビーのワールドカップが初めて日本で開催された年でもありました。9月20日に開幕し、11月2日の決勝戦で南アフリカが優勝して幕を閉じました。日本代表チームが予選リーグを全勝で突破し、決勝トーナメントに進出して日本中を熱狂の渦に巻き込んだことは記憶に新しいところです。多くの国民がラグビーのにわかファンになったことでしょう。私もその一人です。
    なぜラグビーという競技に人々は興奮し、爽快感をも感じたのでしょうか。私は、ラグビーの選手たちがそのプレーのよりどころとしている「ラグビー憲章」にその理由があるように思います。「品位」「情熱」「結束」「規律」「尊重」この5つの言葉に象徴される行動規範こそが、またその規範がしっかりと守られていることこそ観衆を爽快に、あるいは豊かな気持ちにさせる原因なのではないかと思います。
    他のスポーツによくあるように審判にクレームをつける、大げさに痛がる、意図的に時間の引き延ばしを図る等の行為が圧倒的に少ない。真剣に見れば見るほど日頃慣れ親しんでいるスポーツとの違いが明らかになったような気がします。
    翻って本市や職員のことを考えました。ラグビー憲章の5つの行動規範を公務員にあてはめて考えると「公務員として品位ある行動」「情熱を仕事にそそぐ」「課題解決のため結束してことにあたる」「規律ある仕事ぶり」「市民の意見を尊重する」など、公務員の仕事にもそのまま行動規範として利用可能です。しかし、公務員の仕事と違う点もあります。勝敗という形で結果が出るラグビーチームと、成果が定量的に明らかにならない仕事が多い公務員の違いです。何をモチベーションのよりどころとするか、明確な目標設定が必要なのではないかと思います。
    さて、もう少しで新しい年が始まります。皆さんも今月ひと月元気で過ごし、新しい年をすがすがしく迎えましょう。

    令和元年11月

    この秋は、台風15号、19号をはじめとして災害が続いています。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されました方々に心よりお見舞いを申し上げます。
    さて、11月1日は本市の61回目の誕生日です。今月は、ヒトの誕生の不思議についてお話ししたいと思います。
    三木成夫(みきしげお)著『胎児の世界 人類の生命記憶』という新書を読んでいた時期がありました。「個体発生は系統発生をくり返す」というのが一つのテーマですが、ヒトが受胎してからおなかの中で成長するそのさまざまな段階はまるで海中で発生した生命が、魚類、爬虫類、ほ乳類となっていくその過程を模倣しているかのようだというのです。彼は、解剖学の知識を基にイラストや図を使いながら明らかにしていきます。その論証には知的な興味がわき、妙に納得させられます。
    『胎児の世界 人類の生命記憶』のまえがきにはこうあります。「過去に向かう”遠いまなざし”というのがある。人間だけに見られる表情である。」また、本文の最初には「生命記憶。みなさんはあまり耳にしたことはないでしょうが、このことばには何か心の奥底に響くものがあります。」とあります。
    お母さんの体内で、生命の進化の歴史を体験してきたヒトだからこそ過去に向かう”遠いまなざし”を表すことがある。まことに詩的で、発生学、解剖学を極め、なおかつ西洋、東洋思想にも深い造形があった三木成夫ならではのことばだと思います。
    現在、児童虐待など親子や家族を取りまくさまざま問題があります。ヒトとは何か、胎児に刻み込まれた生命記憶のことを考えれば、命をおろそかにはできません。
    今月の私のあいさつで興味を持たれました方は、三木成夫の『胎児の世界 人類の生命記憶』を読んでください。初版は1983年ですが、現在も簡単に手に入ります。

    令和元年10月

    10月10日は、55年前に東京オリンピックの開会式が行われた日です。これを記念してこの日は1966年から1999年まで「体育の日」という国民の祝日でした。2000年からハッピーマンデー制度により10月第2月曜日に変更されました。また、2020年からは名称が「スポーツの日」に変わり、この年のみオリンピック開会式当日の7月24日の金曜日に、翌2021年から10月第2月曜日に戻る予定です。
    話がそれましたが、10月10日は東京の晴れの特異日であることからオリンピックの開会式の日に選ばれたとよく言われていますが、1959年発行の「気象学ハンドブック」では10月の特異日は10日ではないそうです。1959年に日本オリンピック委員会から気象庁の大野義輝氏に「日本の戦後の復興を世界に見せるために、絶対に晴れる日を開会式に選びたい」との依頼があり、秋晴れの10月がまず選ばれました。大野氏の調査によると10月に最も晴れる確率が高いのは15日、次に10日でした。1964年10月15日は木曜日、10月10日は土曜日であったため、土曜日の10月10日に決定したようです。10日は特異日というほど晴れの日が多いわけではありませんが、開会式を成功させたいという日本オリンピック委員会の思いから選ばれたということが言えるでしょう。
    実際、開会式当日は抜けるような青空でした。NHKテレビ実況を担当した北出清五郎アナウンサーは「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような素晴らしい秋日和でございます」という名言を残しました。
    2020東京オリンピック開会式が行われる7月24日の天気はどうなるでしょうか。最近は、梅雨明けが遅い年もあり心配です。世界中の青空を持ってきたような快晴になるといいですね。心からそう願っています。

    令和元年9月

    9月1日は、防災の日です。大正12年に起きた関東大震災にちなんで昭和35年に制定されました。東日本大震災や阪神淡路大震災が発災するまでは、関東大震災が人々の記憶に残る最も大きな地震でした。
    しかし、かつてこの地方に大きな被害を与えた二つの地震については意外に知られていません。昭和19年12月7日の昼過ぎに起きた昭和東南海地震、翌20年1月13日の未明に起きた三河地震です。昭和東南海地震は最大震度7、死者1,223人、三河地震は最大震度7、死者2,306人という大きな被害をこの地方を中心に出しています。私は、父から「稲刈りが終わった田んぼにいたら、ひどい揺れが襲い、地面から水が噴き出した」という話を聞いています。発災時刻等からたぶん、昭和東南海地震の体験談だと思われます。地震による液状化が起こったのでしょう。
    この二つの地震は、第二次世界大戦中のことで、軍事物資の生産体制に被害が及んだことを敵国に知られたくない、戦意高揚に水を差す等の理由で、情報統制下に置かれ、多くの国民に詳しい被害状況が報道されることはありませんでした。
    この二つの地震以来、74年の歳月を経ています。その間、我々の地域を大きな地震は襲っておりません。南海トラフ地震は、今後30年の間に70から80%の確率で発生するといわれております。
    市も災害に強いまちづくりを進めなければなりませんが、まず自分の身は自分で守る、家族で災害時の避難行動のルールを作っておく、地域の繋がりを濃密なものにして近所同士で助け合うことを日頃から訓練しておく等、できることから少しずつやっておくことが大切です。
    台風シーズンでもあります。備えを万全にしていただくことをお願いして、9月のあいさつといたします。

    令和元年8月

    暑い8月に暑い国のお話
    7月21日から25日まで、3泊5日で愛知県市長会海外事業としてタイ王国バンコク市を訪問してきました。
    愛知県市長会は、2026年のアジア競技大会の開催が愛知・名古屋で開催されることが決定し、翌2027年にはリニア中央新幹線が開業するなどの状況に的確に対応するため、スポーツのみならず、産業や物産、観光等に関して県内各市のアジア諸国に対する戦略構築に資するため、平成29年度から10年間はアジア諸国を調査先として海外事業を展開することとしています。
    さてタイですが、日本との関係でみると訪日タイ観光客数は6年前で年間25万人、それが2018年はなんと113万人、2019年も約20%程度増加の見込みと、爆発的に増えています。また日本からタイへの進出企業の数も2017年5月時点で5444社と多く、中国、アメリカ、に次いで第3位となっています。また最近ではサービス業や中小企業の進出が目立っています。そして、タイの人たちは「食」への欲求も強く、今回訪問したサイアム高島屋では、日本産の一房一万円以上のシャインマスカットが販売されており、売れ行きも好調とのことでした。
    佐渡島大使のお話では、タイも出生率低下に悩んでおり、日本をやや上回る1.52程度で、今後労働人口の減少、マーケットの萎縮等に直面するであろうとのこと、しかし、タイはそれをイノベーションによる生産性の向上とタイプラスワン(タイ一国ではなく、周辺のカンボジア、ラオス、ミャンマーなどの国との域内での発展を目指す)政策で乗り切ろうとしているそうです。
    日本から6時間ほどで移動でき、親日感情も非常に厚いタイは、東南アジアにおける日本の重要なパートナーであることは間違いありません。市長会のメンバーも、リピーターが多くなっているといわれるタイ人ツーリストの獲得のために知恵を絞っていこうと決意を新たにしたところです。

    令和元年7月

    5月8日、愛知県市長会議が新城市で開催され、視察で設楽原歴史資料館を訪れました。資料館は、「長篠・設楽原の戦い」の歴史を伝えるとともに、質量ともに日本一を誇る火縄銃・古式銃を所蔵、展示していました。多くの火縄銃を見ると、織田信長に鉄砲術を教えたといわれる稲沢出身の武将のことについて書きたくなりました。「橋本一巴(いっぱ)」です。
    橋本一巴は、市内片原一色城主の家系であったといわれています。「信長公記」によると、信長は十代のころ名人の誉れ高い一巴に師事して鉄砲の稽古をしたそうです。それもあって信長は戦国大名のうち最も早く鉄砲の優位性に気づき、天文18年(1549年)には一巴に指示して国友村(滋賀県長浜市)の鉄砲鍛冶、国友善兵衛らに六匁玉鉄砲500挺を注文したといわれています。
    しかし、一巴は永禄元年(1558年)の浮野(一宮市)合戦において、弓の達人林弥七郎との鉄砲対弓矢の戦いで、相打ちの形で戦死したとも伝えられています。
    鉄砲を効果的に使い、織田・徳川連合軍で戦国最強と称された武田騎馬軍団を打ち破った「長篠・設楽原の戦い」、歴史の分かれ目ともなる合戦の現地で、再現された馬防柵などを見せてもらい、しばし感慨にふけったものでした。
    直木賞作家である山本兼一氏の小説「雷神の筒」には、信長の鉄砲の師であり、鉄砲衆の頭であり、多くの戦で鉄砲の威力で功績をあげた一巴が描かれています。しかし、一巴は浮野合戦で一命をとりとめ、大阪における本願寺との闘い(1580年)に勝利したところで紀州雑賀の鉄砲隊長である孫市との一対一の対決でその生涯を閉じます。その間、多くの武功をあげたにもかかわらず、ことごとく信長に疎まれ追放されてしまう一巴の悲劇をも描いています。郷土の武将が主人公の本です。一度お読みください。
    7月は、梅雨末期の豪雨や梅雨明けの酷暑が心配されます。市民の皆さま、お身体を大切にされこの季節を乗り切ってください。

    令和元年6月

    新元号、令和の時代になって一か月が過ぎ6月を迎えました。
    6月2日には、新天皇皇后両陛下、初の地方行幸啓となる全国植樹祭が、愛知県森林公園で開催されます。この全国植樹祭で使用される苗木約1万本の内、約5千本は我が稲沢市内で育成されたものです。
    稲沢市は、植木、苗木の全国4大生産地の一つとされており、出荷量は906万本と全国3位、生産面積は483haで全国5位を誇ります。
    ではなぜ稲沢市が植木、苗木の一大産地となったのでしょうか。14世紀、柏庵和尚という方が、矢合の円興寺に来住され、そのころ荒廃していた国分寺の再興に努められたそうです。その柏庵和尚が、中国に渡り、勉学のかたわら、カンキツの接木法を習得し、種子を持って帰国し、矢合地区の里人に栽培させ、接木の技術とともに広めた話が地元には伝わっています。
    稲沢の植木は、苗木の接木技術が特徴で、根張りがよく活着、生育ともに良い苗木として定評があります。また、樹木の種類が多いことも特色の一つです。
    個人の住宅の欧米化が進み、昔ながらの庭のあり方も大きく変化してきています。植木、苗木生産農家の方々のご苦労も大変なものがあると推察いたします。しかし、植木、苗木産業にはこれからも稲沢市の特徴的な地場産業として応援を継続していきたいと考えています。
    全国植樹祭の愛知県開催を契機に、あなたの家の庭にも稲沢市の植木、苗木を一本いかがですか。

    令和元年5月

    5月1日から、新天皇の即位により元号が改まり、令和元年となりました。令和という元号は,史上初めて国書である万葉集からとられたとされています。
    「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」
    安倍総理の談話にもあったように厳しい冬の寒さに耐えた梅が咲く喜びを美しく華やかに表現した文章で、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められているといっていいと思います。
    私は数ある和歌集の中で万葉集が一番好きです。この市長のあいさつの中でも折に触れて取り上げています。それはなぜかと言いますと、古今集、新古今集と時代が進み、歌を詠むことへのルールであったり、あるいはそれを逆手にとってのテクニックであったり、ことば遊びのようなものが発達しましたが、万葉集にはそれがないからです。古代の日本人の素直な心根の表出、それが万葉集だと思うからです。

    令和の時代がどんな時代になっていくのか誰にもわかりませんが、この国の将来を良くするのもそうでなくするのもこの時代を生きる私たちです。私たち一人ひとりが、他の人と心を寄せ合い、思いやりの心をもって暮らしていけるか、それにかかっていると思います。行政の仕事も、この時代の中で大きく変わっていかざるをえないでしょう。しかし、変えてはならないのは、市民の立場になって考え、仕事をするという気持ちを考えの中心に据えることです。
    市民の皆さんとともに新時代を寿ぎ、市政を一歩ずつ前進させることをお約束して今月のあいさつといたします。

    平成31年4月

    平成最後の月、平成31年4月が始まりました。
    市役所の仕事の区切りは年度でありますので、今月から平成31年度は始まります。しかし、平成の時代は、この一か月のみ、5月1日からは、新天皇陛下のもと、新しい元号の時代となります。
    さて、それでは新年度、稲沢市はどのような行政運営を行っていくのか、少しお話をさせていただきたいと思います。
    まず4月27日から始まる10連休への対応であります。心配される医療ですが、稲沢市民病院は、4月30日、5月1日、2日は、やや規模は縮小しますが、ほぼ平常通りの診療をいたします。ごみ収集は祝休日も対応いたします。ごみ収集カレンダーどおりとご理解をいただきたいと思います。市役所市民課の業務は、4月27日は通常の休日窓口同様、5月1日は新元号最初の日、なおかつ大安吉日ということもあり、市民課窓口を開け、婚姻届、出生届等に対応します。市立保育園は、4月30日から3日間、高御堂中央保育園を開園し市民のニーズに対応します。児童クラブは、小正すみれ児童センター、明治スズラン児童センターをオープンします。詳しくは事前に各担当課までご相談ください。
    6月2日には、愛知県森林公園を会場に第70回全国植樹祭が開催されます。新天皇の最初の行幸啓になるといわれているこの行事に使用される苗木約15000本のうち、約5700本は現在、市内で育成されております。植木・苗木のまち「稲沢」をPRする絶好の機会と考えています。
    6月4日には、ギリシャとのホストタウン事業の一環として、市内全小中学校いっせいに「ギリシャ給食デー」を行います。ギリシャ料理をメニューに取り入れ、株式会社明治さんのご厚意により、全校児童、生徒にギリシャヨーグルトを提供いたします。
    10月からは、消費税10%への増税とともに、3歳から5歳児の幼児教育、保育の利用料の無償化が始まります。ただし、給食費については無償化の対象外となっておりますが、本市では、これまでどおり主食代の無償化(月額650円)を継続します。また、中学校3年生から数えて第3子以降と、市民税所得割額が年額71000円未満の方の第2子の副食代の無償化も継続し、多子世帯の子育てにかかる負担軽減を図ります。
    時代が、大きく音を立てて変化しようとしているなか、稲沢市も平成の次の時代に即応した事業運営を進めてまいります。

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