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あしあと

    市長あいさつ(平成29年度)

    • [更新日:]
    • ID:1649

    平成30年3月

    3月といえば、官公庁にとっては年度終わり。学生さんにとっては卒業シーズンということで、しめくくりと別れの季節とも言えます。稲沢市でもこの月末で多くの職員が定年退職となり、職場を去ることになります。長い間、稲沢市で市民のために仕事をしてきた皆さん、ご苦労様でした。
    公務員の仕事といえば、黒澤明監督の映画「生きる」を思い出します。
    市役所で市民課長を務める渡辺勘治は、定年を前にして、毎日書類の山に機械的に判を押すだけの無気力な毎日を送っていた。ある日、医師の診察を受けると軽い胃潰瘍だと告げられるが、実際には胃がんだと悟り、死への恐怖から一時の放蕩に走るが、虚しさだけしか残らない。そんな時、市役所をやめて玩具会社の製造員に転職をしようとしていた若い女性部下の小田切とよと、偶然に行き合う。幾度か食事を共にするうちに「あなたも何か作ってみたら」という発言に、心を動かされ、市役所に戻る。これまでの事なかれ主義的な生き方を反省し、市民からの陳情書に目を通し、さまざまな困難にくじけず小公園建設に奔走し、ついにそれを完成させ、雪の降る夜、公園のブランコに乗って息を引き取る。
    公務員の仕事は、法令や規則、前例等に縛られ、もちろん自分の自由になりません。小さい事業を自分で営んできた私からすれば、決断が遅く、選択肢に自由度が低い。また、目的があっても、遠い将来のことであったり、抽象的であったりして、目的に対する達成感が得られにくい。多くの仕事がルーティンワークで、自分の仕事が、全体の中でどんな位置を占めているのか、どの程度市民の役に立っているのか分かりにくいなどの問題を構造的に抱えています。しかし、仕事を通じて名も知らない多くの人々の役に立てたという感慨を持てるのも、公務員の仕事ならではと思います。「生きる」の志村喬演じる市民課長のようにはなかなかいきませんが、市民に感謝される仕事を、私も一緒になって行ってまいります。
    また、市民の皆さんも、努力している職員を見かけたら、「がんばってるね」と声をかけてやってください。彼らのやる気の背中をちょっとだけ押してほしいと思います。無理な注文かもしれませんがよろしくお願いします。

    平成30年2月

    今年も早や1か月が過ぎ、2月を迎えます。
    2月は、稲沢市にとって国府宮はだか祭の開催の月であります。今年のはだか祭は、2月28日(水曜)の開催、月末の、しかも平日の開催で、来場者数が心配されますが、国府宮神社の御利益で、多くの方々が1年の厄払いのため稲沢市を訪れていただくことを期待しております。
    はだか祭は、旧暦1月13日の開催ですので、毎年開催日が変わります。皆さんは旧暦がどんな暦か知っていますか。人間が生活するうえで、その変化がよく見える月、この月が新月から満月を経て、次の新月に至る長さを基準とする暦。太陰暦と言いますが、1年の長さは約354日となります。ご承知のように地球が太陽の周りを1周して元の位置に戻るのを1年とする太陽暦は、1年が365.2422日ですので、太陰暦は太陽暦の1年に約11日不足し、季節と暦とが大きくずれていってしまいます。そこで2年から3年に1回、閏月(うるうづき)を設けて調整したのが太陰太陽暦で、これを旧暦と呼びます。
    年のうちに 春は来(き)にけり ひととせを 去年(こぞ)とやいわむ 今年(ことし)とやいわむ
    古今和歌集の冒頭にある在原元方の歌です。現代語に訳すと「年内に立春が来た この年を去年と呼んだほうがいいのか 今年と呼んだほうがいいのだろうか」
    暦と季節に関する微妙な気持ちを歌にしたものです。最近では、平成27年は、立春が2月4日、その日は旧暦では12月16日で、まさに年の内に春は来たのです。季節は、大まかには太陽と地球との関係で変化します。現代人は新暦で生活をしていますが、それでも季節と暦の差に違和感を持つことはたびたびあります。古代人なら尚更であったでしょう。
    はだか祭りの話から旧暦の話にとびましたが、はだか祭の開催日が、どうして大きく変わるのかという質問をよく受けますので、今月のお話とさせていただきます。この地方でははだか祭の日が遅い年はいつまでも寒いといわれます。皆さん、風邪など召されませぬように。

    平成30年1月

    あけましておめでとうございます。
    市民の皆さんにとって平成30年が良き年でありますようお祈り申し上げます。
    4月から始まる平成30年度は、市制60周年の記念の年であり、また第6次稲沢市総合計画(稲沢市ステージアッププラン)の開始年度でもあります。市にとって新しい時代の始まりの年に市政を担わせていただく責任を強く感じております。
    私は、正月の朝の凛として冷気に満ちた雰囲気が好きです。元旦の朝の行事に若水汲みがあります。元旦の朝、井戸から初めて組む水を若水と言い、神棚に供えます。その後その水で、年神様への供物や家族の食事を作ったり、口を漱いだり、茶を立てたりしたものです。朝早く、まだ人に合わないうちに汲みに行き、もし人に会っても口を利かないしきたりであったそうです。最初の水を若(わか)と表現するところが日本人らしいと感じます。
    市制60周年、60歳は人間でいえば還暦です。暦が一回りしたという意味です。若返って赤ん坊に帰るとも言われます。我が稲沢市も、もう一度気持ちを若返らせ、何事にも積極的にチャレンジする職場風土づくりに努めていきたいと思います。新総合計画のスローガンは「ステージアップ 稲沢」です。行政のすべての分野で、あるいは市民の皆さんとのかかわりの各場面で、一段と高い次元の対応ができる稲沢市にしていきたいと考えていますので、市民の皆さんのご協力をぜひとも願いいたします。

    平成29年12月

    今年も、早や師走、何かと気ぜわしい毎日をお過ごしのことと存じます。
    私は昨年12月の稲沢市長選挙で当選し、市長に就任したわけで就任以来約1年が経過したことになります。市議会議員としての経験はあっても、市役所内の政策意思決定過程にかかわったことはありませんでしたので、最初は一日が長く感じられる毎日でしたが、ようやく仕事にも少し慣れ、市民がしあわせを実感できる稲沢市を創るため日夜仕事に励んでいます。
    さて、市民の皆さんにとって今年一年はどんな年だったでしょうか。良い年だった、あるいはごく普通、アンラッキーなことばかり起きた年だったと、いろいろな方がいらっしゃるでしょう。
    「人間万事塞翁が馬」ということわざがあります。あるいは、「禍福は糾える縄の如し」とも言います。幸不幸は表裏一体、目の前の幸不幸に一喜一憂することなく、自分の信じる道を一途に進むことこそ大切なのではないでしょうか。
    年はまだ終わったわけではありませんが、これからもまず、第一に市民の利益と幸せのことを考え、まっすぐに行政運営を進めてまいります。
    今年一年、私の拙いホームページ上のあいさつにお付き合いいただきましてありがとうございました。

    平成29年11月

    11月1日は、稲沢市制記念日です。今年で59回目の市制記念式典を1日午前10時より名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)で挙行いたします。
    今年は西暦2017年、リニア中央新幹線(品川~名古屋間)の開業は2027年が予定されていますので、ちょうど10年後のことになります。9月定例議会で、来年度から10年間のわが市の最上位計画であります稲沢市総合計画の基本構想(ビジョン2027)が、議会の皆さんのご理解を得まして可決承認をいただきました。計画の最終年度が2027年になるこの計画は、リニア開業による経済波及効果をどのようにわが市に取り込むかが最大のテーマとなっております。
    すでに各研究機関からさまざまな試算が出ておりますが、経済効果の総額は10.7兆円(50年便益)ともいわれています。それに加えて名古屋圏の地域経済に及ぼす影響が、私には興味があります。最近、講演会などで聴いた話によると、一つ目は、愛知県のGRP(域内総生産)が、長年東京都に次いで2番目であった大阪府を抜く可能性があること。二つ目は、一般的に日帰りビジネス圏と考えられる2時間で到達可能な圏域が、大幅に拡大し、名古屋起点の2時間圏人口が国内最高になることが挙げられています。また、名古屋圏のオフィス賃料は東京圏のそれと比べて非常に安く、出張コストを差し引いても、オフィスにかかる固定経費の軽減は企業にとって魅力的であるともいわれています。このようなことなどから、特に名古屋駅周辺や、名古屋駅に直結する近郊都市には大きなアドバンテージが与えられることになります。
    名古屋駅から公共交通機関で10分の稲沢市、次の10年に向かってどんな青写真を描き、実現していくか、私や職員に課せられた使命は重いと思っています。旧来の発想にとらわれることなく、大胆に、そして着実に、市政を推進してまいります。

    平成29年10月

    名古屋まつり(10月21・22日開催)の主役、郷土の三英傑といわれる織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三人は、それぞれ長く続いた戦国の世を終わらせ、近世への扉を開いた英雄でありまして、日本史上でも人気の高い人物であります。
    その時代、稲沢市内出身で、それほど世間で有名でない武将が何人かおります。秀吉の五奉行のうちの二人、長束正家(なづかまさいえ)、増田長盛(ましたながもり)は、まだ知られているほうで、それぞれの出生地といわれる長束地区、増田地区には石碑等もありますが、現在の新潟県新発田市の新発田藩の藩祖となった溝口秀勝はあまり知られていません。
    溝口秀勝は、天文17年(1548年)、今の稲沢市西溝口町に生まれ(あま市東溝口だという説もある)、信長の家臣である丹羽長秀に仕えましたが、その後武功を上げ大名となり、秀吉の朝鮮派兵の際は、肥前名護屋城を守備し、慶長3年(1598年)、越後の国蒲原郡新発田城6万石を与えられました。関ケ原の合戦では、東軍に与し、戦後家康から所領を安堵され、初代新発田藩主となりました。新発田藩は幕末まで続き、12代藩主直正は、明治17年、華族令によって伯爵となっています。また、直正の次男大倉直介は新発田出身の大実業家、大倉喜八郎の妹の養子となり、大倉男爵分家を継承し、直正の長女久美子も、ホテルオークラ、赤倉観光ホテルなどで有名な大倉喜七郎(喜八郎の子)の妻となっています。
    このように非常に長く華麗な歴史を持った溝口氏でありますが、その出生の地は定かでありません。「日本城郭全集」という書物の記述を唯一のよりどころとして、私も市内出生説をとっていますが、わが市の教育委員会も確証はないと言っています。
    新発田藩藩祖、溝口秀勝の激動の人生の出発点が、市内西溝口であったということに思いを馳せ、秋の夜長、戦国ロマンに酔うことも、また一興ではないでしょうか。

    平成29年9月

    今月は敬老月間です。18日は国民の祝日であります「敬老の日」、稲沢市の敬老式も、名古屋文理大学文化フォーラムでこの日に行われます。
    敬老の日は昭和41年に国民の祝日に加えられましたが、その時は9月15日でした。その後、平成13年からハッピーマンデー制度の実施により9月第3月曜日に変更され、今年は18日がその日になるわけですが、ではなぜ9月15日が敬老の日になったのか少し調べてみました。「敬老の日」制定には、門脇政夫という方が大きくかかわっていることがわかりました。兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可郡八千代区)の村長であった門脇氏が、昭和22年9月15日に村主催の「敬老会」を開催したのがその始まりです。「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」というのがその開催趣旨であったといいます。彼は翌年、この日を「としよりの日」として、村独自の祝日としました。またこれにとどまらず、県内各市町村にも祝日制定を働きかけ。賛同が広がっていきました。昭和25年には兵庫県が「としよりの日」を制定、前述のように運動が実り、昭和41年に国民の祝日として制定されたわけです。
    9月という開催時期は、農閑期であることや、元正天皇が親孝行の伝説のある滝を訪れ、養老の滝と名付けたのが、霊亀3年(717年)9月であったことも参考にしたようです。
    今年の稲沢市敬老式に敬老祝い品をお渡しする対象者(数え年77歳の方)は、1670名余、数え年77歳以上の方は約16000人、また数え年100歳以上の方は約90名おみえになります。
    日本は世界に冠たる長寿国です。稲沢市も、もちろん例外ではありません。家族のため、地域のために汗を流し働いて、今日の我が国の繁栄を築いてこられました諸先輩に、感謝と敬愛の念を持ち長寿をお祝いする気持ちを持つ一か月としたいものです。

    平成29年8月

    8月になりました。ちょうど三年後、2020年7月24日から17日間、第32回オリンピック競技大会が東京で開催されます。同じく8月25日から13日間は、東京2020パラリンピック競技大会も行われます。
    6月6日7日の二日間、全国市長会議の日程に合わせて上京し、丸川オリンピック担当大臣や、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の方々と面会し、2020年大会の聖火の国内リレーについて、必ず稲沢市に立ち寄っていただきたく、配慮をお願いしたい旨の要望をしてまいりました。
    聖火といえば1964年東京オリンピックで、あの国立競技場の聖火台までの階段を駆け上った最終ランナーの坂井義則(さかいよしのり)さんのことを思い出します(私は当時小学3年生でした)。聖火リレー最終走者の選考は紆余曲折があり、8月10日の「朝日新聞」は坂井さんに内定したと1面で報じましたが、同日の「毎日新聞」夕刊は7人の候補が上がり、坂井さんを含む4人の中から選ばれる公算が高いと伝え、坂井さんについては一部で反対論があると書きました。問題視されたのは坂井さんの生年月日が1945年8月6日だという事実であったようです。8月6日は無論、広島への原爆投下の日です。原爆とオリンピックを結びつけることになると異論が出たといいます。その日、坂井さんは広島県三次町(現三次市)に生まれました。最終ランナーに正式に決まった時、坂井さんはその手記で「僕は戦争を知らない。しかし、何万という日本人が、戦争の犠牲となって一瞬のうちに死んだ同じ日に生を受けたことは、僕に偶然といってすまされないものを感じさせる」と書いています。(朝日新聞1964年8月19日付)広島を一瞬のうちに焦土と化し、多くの人命を奪った原爆投下のその日に、坂井さんが生まれたことを今回、近藤正高さんという方のコラムで知り、改めて平和の祭典といわれる東京オリンピックの聖火リレーが、戦争の悲惨さと隣り合わせにあったことに思いを致し、この事実を皆さんに知ってもらいたいと思い文章にしました。
    2020年、平和の聖火が稲沢に灯ることを祈ります。

    平成29年7月

    7月なのに「4」と「5」の話
    6月30日に、稲沢市第6次総合計画審議会から答申をいただき、市の平成30年からの10年間の最上位計画がまとまりました。9月定例市議会で、旧来の基本構想部分のご議決を賜れば、計画は完成します。秀島会長をはじめ審議会委員の皆さん、長い間ご苦労様でした。
    今、私の頭の中で、今後の社会の大きな変革に対する2つの数字のことが気にかかっています。「4」と「5」です。「4」は第4次産業革命(インダストリー4.0)の「4」,「5」はSOCIETY5.0の「5」です。
    第4次産業革命とは、蒸気機関の発明による第1次、電気による第2次、コンピューターによる第3次に続き、インターネット導入による生産自動化をその中心としています。ITやセンサを使って多くの企業や工場を結び、生産データの共有化、受発注から生産管理までを自動化し生産効率を上げます。同時に、消費者情報をリアルタイムで把握し、マーケティングの精度を向上し多品種少量生産に資する狙いがあります。インダストリー4.0はドイツ発で、シーメンス、ボッシュ、フォルクスワーゲン等の大手企業、連邦政府、地方政府、大学、労働組合等が2013年に推進組織を作り、国際競争力の向上を目指しています。
    それでは、SOCIETY5.0はどうか、こちらは、日本発、2016年内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が定めた「第5期科学技術基本計画」が初出です。5.0とは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く第5の新しい社会…サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させる社会で、地域や性別、年齢、言語等による格差なく、多様なニーズや潜在的なニーズにきめ細かく対応したもの、サービスの提供で、経済的な発展と社会的課題の解決を促し、質の高い人間中心の社会を目指すものとされています。
    第1次産業革命から第2次までは100年以上の歳月がかかっているのに、第2次から3次までは50年程度の期間で変わっています。地方自治体としてこのような社会の大きな変革に対して何ができるのか、交通インフラを中心に社会資本の整備は大丈夫か、人の心は、と心配は尽きないわけです。
    総合計画の答申を受けて、わたくしが最近考えることをお話ししました。

    平成29年6月

    「五月雨(さみだれ)を あつめて早し 最上川」芭蕉
    有名な「奥の細道」の一句です。
    6月なのになぜ五月雨か?と思いの方、旧暦5月は今の6から7月、五月雨とは梅雨時期の雨のことだといえます。事実、芭蕉がこの句の原型である「さみだれを あつめてすゝし もかミ川」の句を詠んだのは、元禄2年(1689年)5月29日(新暦7月15日)のことであったとされています。まさに梅雨末期の断続的な大雨によって水かさが増した最上川が、勢いよく流れるその様子を雄大に表現したといってもよいのでしょう。
    梅雨時期もそうでありますが、行政を預かる者にとって自然災害が起きないよう、あるいはもし発生してもその被害を最小限にくい止められるようすることは責務です。
    私はこれまで「何事もなく無事一年が過ぎました。」というような挨拶に対して、どうかと思う人間でしたが、何事もなく平穏無事に日々が過ぎていくことの大切さをこの立場になった最近、特に強く感じます。
    梅雨から台風のシーズンに向かいます。市民の皆さんも職員もその備えを充分にされますようお願い申し上げます。
    また、6月1日からは大塚性海寺歴史公園にて、稲沢あじさいまつりが始まります。4日(日曜)10日(土曜)11日(日曜)18日(日曜)は名鉄国府宮駅から、無料シャトルバスも運行されます。梅雨の晴れ間の青空に映えるあじさいの美しさをぜひご堪能ください。

    平成29年5月

    5月です。ゴールデンウィークです。
    市役所も3日から7日まで閉庁となります。市民の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
    「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」
    作者は山口素堂、江戸時代の句だそうです。正しくは、「目には青葉」と字余りから始まる句で、目には青葉、耳にはほととぎす、口には初鰹という当時の人たちが初夏に最も印象的な三つを簡潔に表現した句です。季語が青葉、ほととぎす、初鰹と三つ使われており、俳句の世界では通常嫌われる「季重なり」という用法ですが、この句では成功しているといわれます。
    新緑の緑が鮮やかで、私はこの季節の山や森を見るのが一番好きです。緑は人の心を落ち着かせ、またやる気も起こさせてくれると信じています。しかし、一方で五月病という言葉もあります。四月から新しい環境で生活をし始めた方も大勢いらっしゃるでしょう。一か月たってこんなはずではと感じている人もいるでしょう。そんなときは、この休みの間に、以前の環境にいた友人と会って話をしたらどうでしょうか。ひょっとしたら友達も同じ悩みを持っているかもしれません。また、人とたわいもないことで大きな声で話をするのもストレスの解消になります。
    ゴールデンウィーク明け、すっきりとした笑顔で、職場へ学校へこれればと思います。

    平成29年4月

    4月です。桜の季節です。
    市内でも、1日2日を中心に、さくらネックレスで「へいわさくらまつり」、国府宮神社参道で「稲沢桜まつり」が開催されます。市の内外から多くのお客様が、稲沢市の誇る桜を見にお出かけをいただきますようお願いいたします。

    「世の中に たえてさくらの なかりせば 春の心は のどけからまし」
    (私訳) この世の中に、まったく桜の花がなかったならば、いつ咲くか、咲けば咲いたで、雨や風でいつ散ることになるかと心を痛めることもなく、さぞかしのどかであろうに

    在原業平の歌です。桜の花が古来多くの日本人にとって季節を感じ、あるいは、その時期の日常生活の感情の大部分を占めるほど大切な花であったことを示す典型的な歌であります。

    一方で4月は、入学や就職、人事異動等で人生の新しいスタートを切る月でもあります。
    「世の中に たえて試験の なかりせば…」とか
    「世の中に たえて人事の なかりせば…」とお思いの方もいらっしゃるかもわかりませんが、与えられた環境で咲く桜になっていただきたいと心からお祈り申し上げます。

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