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あしあと

    市長あいさつ(平成30年度)

    • [更新日:]
    • ID:1650

    平成31年3月

    2月17日、国府宮はだか祭見学のため、駐日ギリシャ特命全権大使コンスタンティン・カキュシスご夫妻が稲沢市に来られ、翌18日には市役所を訪問されました。はだか祭の勇壮さや神男の作法の神秘性にとても興味があり、日本の神道について思うところがあると何度も語っておられました。大使はアテネでお生まれですが、ご両親はレフカダ島のご出身だそうです。レフカダ島はラフカディオ・ハーン(日本名小泉八雲)の出生地です。小泉八雲といえば「耳なし芳一」の話を思い浮かべます。壇ノ浦の合戦で滅亡した平家の亡霊に取りつかれた琵琶法師・芳一を助けようと、芳一が寄宿していた寺院の住職が、彼の全身に般若心経を書きます。しかし、両耳だけには書き忘れたために、亡霊は彼らにとって見ることのできた耳を引きちぎっていったという話です。このいかにも日本的な怪異譚を書いた八雲と大使、ただの偶然の一致かもしれませんが、その関係を思うと、多神教的な古代ギリシャの神々と、一木一草にも神の宿る日本の多神教的世界の共通点に思いを馳せざるを得ません。大使が食事の席で日本の神道的世界を分析したいと言われたので、その分析について、もう一度語り合いたく思いました。ギリシャ国民は現在、その多くは一神教であるギリシャ正教を信仰しておられますが、根底にあるギリシャ神話の神々に対する親しみの念は、宗教に対し寛容な日本人の心に通じるところが多いと思います。

    稲沢市は今年も、ギリシャ共和国を相手国とした2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会のホストタウン事業を行います。ギリシャと日本、そして稲沢市との関係が一層緊密なものになるよう、さまざまな努力をしてまいります。

    平成31年2月

    1月は行く、2月は逃げるとよく言いますが、2019年も1か月が過ぎ、2月を迎えました。2月17日には国府宮はだか祭が開催されます。久しぶりの日曜日開催で、多くのはだか男や見物客でにぎわうことでしょう。全国から天下の奇祭を見るべく稲沢市に来ていただけると幸いです。
    最近、経済、社会情勢において将来に対して悲観的な見方が多いのが気になります。最近読んだヨハン・ノルベリの「進歩―人類の未来が明るい10の理由」は、痛快にそれを否定してくれます。
    食は有害な添加物まみれで、食品コングロマリットは人々の健康や命を犠牲にして利益を上げている。経済のグローバル化のせいで格差が拡大し、ほんの一部の人たちが富裕になり、多くの人々は貧困に陥っている。暴走する資本主義のあおりを受け、環境はどんどん破壊され、地球環境は危機に瀕している。世界的に戦争危機が増大し、地球終末時計は2018年には破滅まであと2分の所へ来ている。女性の地位は改善されず、少数民族は迫害にあい、テロの危機は世界中に拡大している。そんなひどいところに多くの人々は暮らしているのだ、皆さんも一度は耳にした論調でしょう。
    この本は、食料、衛生、期待寿命、貧困、暴力、環境、識字能力、自由、平等、次世代の10の分野において、100年単位でみればあらゆる面でよくなっていると具体例をあげて証明をしてくれています。食べるものも増え、衛生設備も普及し、寿命も延び、極端な貧困も減少し、平和も自由も平等も前進している。今必要なのは、悲観論で人々の心を反グローバリズムや、反知性主義に向かわせるのではなく、この進歩を正しい知識や時代認識で次の世代に引き継ぐことだ。筆者は明確にそう言っています。
    2019年もまだ始まったばかりですが、人類の進歩に夢や希望を持ち、前向きな気持ちで日々を過ごしていきましょう。人類の歴史は着実に前に進んでいます。あなたもその進歩の一角を担っているのですよ。

    平成31年1月

    あけましておめでとうございます。平成最後のお正月を皆さま健やかにお過ごしでしょうか。
    万葉集の第二番目、舒明天皇が、香具山に登り国見をした時の歌があります。
    大和には 郡山(むらやま)あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は 鴎(かまめ)立ち立つ うまし国そ 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は
    天皇が山に登り(その山も多くの山の中でも特別な山ですが)、この国は民が栄えているしるしの煙が多く立っている、カモメが群れ飛んでいる、ほんとうにいい国だ、この大和の国は、と歌うことにより、その言葉の呪術的な力によって、その年一年、実際に実り多き良き年になるように。そんなことを予祝といいます。
    予祝とは、予め祝うことであり、予め期待する結果を言葉にして表現すると,そのとおりの結果が得られるという思いにもとづいて行われる呪術行事のことです。
    昨年は、自然災害が多い年でした。今年一年、市民の皆さまがまず、大きな自然災害や事故、事件等がなく、安寧に暮らすことができますよう、私は祈るのみです。私は、古代の天皇のような言霊の力は持ち合わせておりませんが、予祝として稲沢は良いところですと申し上げます。多くの市民の皆さまも、そう思っていらっしゃるのではないでしょうか。その稲沢をしっかりと受け継ぎ、より良いまちにすることが私の使命です。
    今年も、職員とともに全力で頑張ります。市民の皆さまもぜひ、ご支援、ご協力をよろしくお願いします。

    平成30年12月

    もう12月というのが正直言って本音です。市制60周年記念の年ということもあり、さまざまなイベントや行事を行ってまいりました。5月6日のNHKのど自慢の公開放送に始まり、8月18日の市民ふれあいコンサート、10月7日のテレビ東京 開運!なんでも鑑定団の公開収録、そして11月1日の稲沢市制60年記念式典、29日の第10回愛知県観光交流サミットいなざわなどであります。
    また、偶然にもこの年に稲沢でという行事もありました。7月28日の愛知県消防操法大会、10月3日の愛知県市長会の開催、11月8日の東海地区公立小中学校事務研究大会、15日の全国市区選挙管理委員会連合会理事会などがそうです。
    それ以外に、市民の皆さんが60周年を盛り上げようと企画された市民提案事業にも目を見張るものがたくさんありました。稲沢市民の多方面における才能、企画力や、文化の水準の高さに改めて驚かされました。
    こうして、市制60周年の記念の年は暮れていきますが、市民の皆さまにとって何か印象に残るイベントや事業、あるいは出来事はあったでしょうか、一つでもあれば幸いです。
    3月まで記念の年度は続きますが、もちろん記念行事だけが行政の仕事ではありません。一つひとつ着実に各分野において仕事の質を上げることに取り組んで行きたいと思います。
    平成最後の年の締めくくりにあたり、稲沢市の安寧と市民の皆さんのご健勝、ご多幸を祈念いたしましてあいさつといたします。

    平成30年11月

    本市は、昭和33年11月1日に稲沢市として産声をあげました。今年で満60周年を迎えます。
    その前、昭和30年4月15日に、中島郡稲沢町、大里村、千代田村、明治村が合併し稲沢町が成立していましたが、そのまま県下22番目の都市として市制施行したものです。
    その後、平成17年4月1日に、旧中島郡祖父江町、平和町と合併し現在の稲沢市となりました。
    昭和30年の合併は、昭和の大合併といわれる期間に行われ、全国の市町村の数は9868から、3472と約三分の一に減少したといわれています。平成17年の合併は、皆さんの耳にも新しい平成の大合併の期間に行われ、同じく市町村の数は、平成11年3月末で3232あったものが、平成18年4月には、1820にまで減少いたしました。
    時代の大きな潮流に乗った二度の合併といえます。
    さて、昭和33年はどんな年だったのでしょうか、私はまだ3歳で記憶には残っておりませんが、一万円札が初めて発行されたり、東京タワーが完成したり、フラフープが流行したりした年でした。フラフープは、私の記憶があるようになってからも家にありました。しかし、いずれにしても戦後から高度経済成長に至る明るい前向きな時代だったのではないかと思います。
    それから60年、超高齢化や人口減少が顕著になり、地方自治体の未来は決して明るいことばかりではありません。さまざまな困難を抱え、還暦を迎えた稲沢市は、次の60年後、どんな姿になっているのでしょうか。
    今、市民の皆さんのためにできることに積極的に取り組み、次の世代の人たちに誇れる稲沢市を創ってまいります。
    市民の皆さんもどうぞ、市政にご協力を賜りますようお願い申し上げまして、市制60周年の記念のあいさつといたします。

    平成30年10月

    「実りの秋」ということばがあります。お米やいろいろな果物などが収穫されることから使われることばです。
    さて、市の行う事業のうち、実りの多いものは何だとお思いでしょうか。私は、インフラ整備事業、特に道路整備事業が、市民にとって最も効果が高い、いわゆる「実り多い」事業の一つだと考えます。道路整備には二つの効果があるといわれます。<フロー効果>と<ストック効果>です。<フロー効果>は、公共投資の事業自体により、生産、雇用、消費等の経済活動が派生的に創出され、短期的に経済全体を拡大させる効果のことを言い、<ストック効果>には、(1)整備された社会資本が、機能することによって、整備直後から継続的に中長期にわたり得られる効果(2)安全安心効果、生活の質向上効果、生産性向上効果などがあります。
    失われた20年とか、30年という議論がよくありますが、建設事業への公共投資の<フロー効果>にまで疑問が呈せられた時期がありました。しかし、南山大学 石川 良文教授の研究では、公共事業に10兆円を投資した場合、建設産業に10兆円+波及効果9兆5千億円で、計19兆5千億円。建設産業の生産に伴う所得がさらに消費波及をもたらした場合、その効果は計19兆6千億円となり全体の経済波及効果は、29兆6千億円となります。例えば、介護事業に、同じく10兆円を投資した場合、直接の波及効果が4兆3千億円、生産に伴う所得がさらに消費波及をもたらすケースを想定しても、合計で26兆4千億円と、公共事業のそれよりも3兆円少ないという推計が出ています。
    それよりも注目すべきは<ストック効果>です。道路利用者が享受できる効果として、時間短縮効果、定時性の向上(定められた時間到着できるか)、交通事故の減少効果があります。また、緊急時の輸送リスク軽減効果や、波及効果として大きいのは、今、最も改善が急がれている生産性の向上が図られることです。生産性の向上は、企業所得の拡大、物価の低下や安定、消費者の購入選択幅の拡大をもたらします。
    OECD諸国の中で、下位にあるといわれる日本の労働生産性(OECD平均で、51.9USドル/?、日本は46USドル/?)を上げる最も有効な手段として道路整備があるということを市民の皆さんに、もう一度お考えいただきたいと思います。
    稲沢市は、東西幹線道路の整備が遅れています。多くの企業の皆さんからもご要望をいただいています。地権者の皆さんのご理解を心からお願い申し上げます。

    平成30年9月

    9月19日は、糸瓜(へちま)忌です。
    「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」季語は柿(秋)
    でおなじみの正岡子規の命日です。
    「糸瓜咲て 痰(たん)のつまりし 仏かな」
    「痰一斗 糸瓜の水も 間にあはず」
    「をとといの 糸瓜の水も 取らざりき」
    この三句が絶筆と言われます。糸瓜忌の名はここに由来します。糸瓜は蔓(つる)を切って水を採り、咳止めや痰切りに薬用として使われます。子規にはそれもいらなくなりました。この三句を詠んだ翌日に亡くなったのです。
    昔は、畳の上に布団を敷いて闘病生活を送ったものです。子規の最後の連載は「病牀六尺」といい、六尺とは約180cm、布団の長さです。
    子規が闘病した明治時代と違って今の闘病は、ベッドで行われることがほとんどです。病院や介護福祉施設などで畳の上に布団という場面に出くわしたことはありません。病人にとって、座ったり立ち上がったりすることが楽なことが一番ですし、介護者が介助しやすく、掃除等がしやすいのがその大きな理由でしょう。
    9月は、敬老月間です。病院や介護施設のお世話にならなくてもいい、いわゆる健康寿命の延伸を稲沢市は目指しています。食生活の改善、運動、地域貢献活動など自分でできることに積極的に取り組み、健康で長生きしましょう。

    平成30年8月

    先月5日から、10日までの6日間、ギリシャ共和国オリンピア市の6人の中学生やコジャス市長をはじめ10人の訪問団が稲沢市を訪れました。オリンピア市は、ご存じのように古代オリンピック発祥の地であり近代オリンピックにおいては、聖火の採火式が行われる地でもあります。
    今月は、古代オリンピックの起源にかかわるギリシャ神話についてお話します。
    ピサの王オイノマオスは、娘ヒッポダメイアへの求婚者を、戦車競走で負かして殺害したことで知られていますが、それは、ヒッポダメイアと結婚した者に殺されるという神託があったためとも、娘に恋していたためともいわれます。
    タンタロスの子ぺロプスは、すでに12人とも13人ともいわれる犠牲者がいるにもかかわらず、一計を案じてヒッポダメイアに求婚をすることにしました。オイノマオスの戦車の御者を務めるミュルティロスに、自分の味方をしてくれたなら王国の半分を与えるなどのよこしまな約束をし、ミュルティロスもまた、それを承諾しオイノマオスの戦車の心棒に蝋でできたくさびを打ち込みました。求婚者はオイノマオスがゼウスに生贄と祈りを捧げる間、先行することを許されているにもかかわらず、競走が始まると、オイノマオスは猛然と追跡しぺロプスの背面を今まさに突こうと槍を構えました。そのとき、戦車の車輪は外れオイノマオスは転落して亡くなりました。
    ぺロプスは、願いがかないヒッポダメイアと結婚することができましたが、企てに協力したミュルティロスが邪魔になり、殺害してしまいました。その後、願いがかなったことに感謝するため神殿を建てて競技会を開催しました。ぺロプスの没後も競技会は続き、オリンピックの始まりとなったということです。
    ギリシャの神々や、登場人物のなんと人間らしいことでしょう。恋をし、憎み、策をめぐらし、争いをする。私は、それらを好ましく思います。だって、人間ですもの。
    ギリシャ、オリンピアの人たちとこれからもずっと仲良くしていきたいと願っています。
    平成30年8月18日(土曜)から26日(日曜)まで、リーフウォーク稲沢にてオリンピック聖火トーチの展示会を開催します。1936年のベルリン大会から2016年のリオデジャネイロ大会まで、夏季オリンピックから24本、冬季オリンピックから6本、パラリンピックから6本の計36本のトーチと採火式の巫女の衣装を展示いたします。
    ぜひ足を運んでいただき、お楽しみいただければと思います。

    平成30年7月

    梅雨も後半、末期の豪雨が心配される季節となりました。梅雨が明ければ灼熱の日光が降りそそぐ本格的な夏がやってくるでしょう。
    昔の人たちにとって夏は、疫病の流行が切実に心配な季節でした。多くの夏祭りが、「夏病み」除けにご利益があるとして行われるのはそのためです。奈良時代、藤原不比等の子である藤原4兄弟の死と呼ばれる事件がありました。これは天然痘の流行によるものでしたが、4兄弟「房前(ふさざき)」「麻呂(まろ)」「武智麻呂(むちまろ)」「宇合(うまかい)」の亡くなった時期は初夏から晩夏にかけてでした。エドワード・ジェンナー(イギリスの医学者)による種痘の開発など、医学の進歩により「夏病み」の恐れは大幅に少なくなりましたが、食中毒の発生など夏場、特に健康に気を付けなければならないことはたくさんあります。その一つに水分と栄養の摂取があります。
    「石麻呂(いわまろ)に 我れ物申す 夏痩せに よしというものぞ 鰻(うなぎ)捕(と)り食(め)せ」
    万葉集にある大伴家持の歌です。家持が、痩せてその姿が、餓死者のように見える老人をからかって詠んだものといわれていますが、鰻は、万葉の昔から滋養強壮の食べ物とされていたようです。
    今年は土用の丑の日が、7月20日と8月1日の二日間あります。最近その稚魚の数が少なくなり、価格が高くなって、庶民の口にはなかなか入らなくなった鰻です。しかし、たまには贅沢もいいでしょう、精をつけてこの夏を乗り切りましょう。そして、くれぐれも熱中症にも気をつけ、こまめな水分補給をお忘れなく。

    平成30年6月

    今月の第三日曜日、6月17日は「父の日」です。「母の日」と比べて影の薄い「父の日」ですが、今月は、育児への父親の参加について少しお話をさせていただきます。
    稲沢市では「PaPaノート」を平成28年度から、0~3歳ごろまでの子どもがいる父親を対象に配布しています。赤ちゃんの成長の目安や、心構えなどがわかり、成長の記録なども付けられるようになっていて好評をいただいています。今年1月に改訂され、「子育て・教育は稲沢で!」のロゴマークが表紙に描かれており、実際にノートを使った父親らのアンケートを基に、「何をしても泣き止まない、どうすれば」とか、「しつけは、いつからしたらいいのか」といった悩みに対するアドバイスも記載されています。
    愛知県も、この3月に「父手帳(Ikumen advice book)」を発行しています。『「父」になることは「とにかくやってみること」の連続です。その記録をこの手帳に記して世界でただ一つの「父手帳」を完成させる頃、あなたはどんな「父」になっているのでしょうか。』と書いています。
    このように、ベテランPaPaからすれば、何でもないようなことも手に取ってみることのできる小冊子にまとめ、県、市ともに工夫をこらし発行していますので、ぜひ一度ご覧ください。
    そして、将来子どもさんが成長したとき、「母の日」と同じように祝ってもらえる「父の日」を迎えることができるよう子育てに精を出してください。稲沢市は、全力で父親の子育てを応援します。

    平成30年5月

    いささか旧聞に属しますが、3月23日(金曜)に東京でギリシャ共和国の独立記念日の祝賀パーティが開催され、私も参加いたしました。その場で、もちろん先日のはだか祭においでをいただいたルカス・カラツォリス駐日ギリシャ特命全権大使にお会いし、ご挨拶をいたしましたが、意外な人にも会うことができました。小泉凡さんです。小泉さんは、「怪談」等でおなじみの小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の曽孫にあたる方で、現在は、島根県立大学短期大学部教授、小泉八雲記念館館長等を務めておいでです。小泉さんとギリシャの関係はといいますと、八雲はギリシャ領のレフカダ市で生まれ、母はギリシャ人であったと言われています。そんなご縁でギリシャ共和国の行事に参加されているようです。
    また、八雲の終焉の地は、東京都新宿区で、新宿区はレフカダ市と姉妹都市の関係を結んでいます。稲沢市では8月18日(土曜)から27日(月曜)の10日間、歴代のオリンピックトーチ等の展示事業を行います。この事業は、同じくギリシャ共和国のホストタウンとなっている埼玉県の三郷市でも実施される予定です。
    それ以外にも、今年、わが市は、東京オリンピック・パラリンピックの開催を前にして、ギリシャ共和国を相手国とするホストタウン事業をいろいろと計画をしています。7月に行う「オリンピア市中学生ホームステイ事業」(広報いなざわ5月号にホストファミリーの募集を掲載しています)、11月に行う「オリンピックメダリスト(日本、ギリシャ)講演事業」などです。
    市民レベルでの交流も深め、古代オリンピック発祥の地であるオリンピア市との姉妹都市の関係をますます強固にすることによって,2020年東京オリンピック・パラリンピックへの機運を盛り上げていく、ひいては日本、ギリシャ両国の友好関係に少しでも寄与できればと考えていますので、市民の皆さんにもご理解をたまわりますようよろしくお願い申し上げます。

    平成30年4月

    平成30年度が始まりました。
    稲沢市は、昭和33年11月1日に市制施行しておりますので、この年度は満60周年の記念の年度となります。
    60年といえば、干支がひとまわりして、人でいえば還暦です。還暦になると赤いちゃんちゃんこなどを着ますが、あれはもう一度赤ん坊に戻ることを意味しています。稲沢市ももう一度生まれ変わったつもりで、この大きな変革の年に挑戦いたします。
    大きな変革といったのは、特に社会保障に大きくかかわる日本社会の変化に行政が対応を迫られていることを意味します。一つ目は家族の変化です。農村などにおける伝統的な家族制度が、その崩壊の過程で、戦後の個人主義の進展と重なり合いつつ解体に向かい、家族による支えあう力が急激に低下したこと。二つ目に雇用システムの変化です。一つ目の家族の変化とともに、それまで安定的だと思われてきた日本的な雇用システムが変容し、日本社会全体が大きく変わっていったのです。雇用システムの変化の大きな要因は、当時の経済のグローバル化と円高の経済状況下において、人件費抑制が至上命題となっていたことがあるとされています。この二つが、孤立と格差というひずみを生みながら、結果的には、今、多くの自治体が直面している人口減少時代の到来を招いたのです。
    人口減少とそれに伴って起きるさまざまな問題こそ、稲沢市に変革を迫る最も大きな課題です。あらゆる手段、方法を駆使してこの課題に立ち向かっていかなければなりません。特効薬はありませんので、地道にコツコツと絶え間なく、市民の皆さんと協働して、課題解決に取り組むことが、市制60周年記念事業の陰に隠れた、私や職員の使命であります。
    市民の皆さんの幸福(しあわせ)実感のため、今年度も全力で働きます。

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