稲沢のむかしばなし 横地のキツネ森(稲沢市横地町)

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ページID1003125  更新日 平成31年1月25日

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イラスト:横地のキツネ森

横地町に伝わる「横地のキツネ森」というお話です。
今から200年も前のこと。横地村の東畑付近は、かしの木やしいの木におおわれ、日中でもうす暗く、うっそうとした森だった。そして、この森には、何十匹ものキツネが住んでおった。
冬になると、村の家の庭先まで出てきては、のきさきにほしてある、切り干し大根やいもなどを、食いあらしておった。
しかし、村の人たちはだれひとりとして、棒や石などできずつけるようなことはしなかった。
「みんな、この森のキツネは、おらたちを守ってくれるんだ。めったなことをして、こらしめてはならねえぞ」キツネがこの森に住むようになってから、この横地村は、毎年のように、豊作がつづいておった。ところが、村の人口も増えてきたので、家を建てるため、森を切り開いたら、という話がもちあがった。
「森を切り開くことだけは、やめた方がええ」
「いや、人も増えたことだし、キツネも、よくわかってくれるわ」
村の人たちは、口々に言い張ったが、結局は森を切り開くことに決めた。
するとどうしたことか、キツネの姿はおろか、泣き声さえ、まったく聞こえなくなってしまった。
「キツネがおらんようになってしもうた。きっと、おちょぼ様へ行ったにちがいねえだ。でも、どうやって木曽川を渡ったかいのう」
村の人たちは、だんだん不気味になり、中にはこうかいする人も出てきた。
秋になって、どうしたことか、米のできが非常にわるく、また、みんなの家にも、不幸がつづいた。そんなもんで、さっそくおちょぼ様に参り、豊作で不幸がつづかないようにお願いをした。しかし、村の人たちの願いは、聞いてもらえなかったということじゃ。
それ以来、キツネを追い出した“バチ”があたったと、語り伝えられていた。

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