稲沢のむかしばなし 観音寺のむじな(稲沢市松下町)

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1003124  更新日 平成31年1月25日

印刷大きな文字で印刷

イラスト:観音寺のむじな

松下町に伝わる「観音寺のむじな」というお話です。
昔、観音寺のうらには、おおきなやぶがあった。そしてそこには、むじなたぬきの親子が、住んでおった。
このたぬき、夜がふけてくるときまって「クーン、クーン、クーン」と、もの悲しくないておった。
おしょうさまは、このむじなたぬきを大変かわいがり、お経から帰ると、いつも頭をなでながら「よいか、いたずらをするでないぞ。悪いことをせんかったら、いつまでも、ここにおってよいからのう」と、やさしく、声をかけておった。
しかし、若い小僧さんたちは、おしょうさまがるすのときは、いつも、子どものむじなたぬきをつかまえては、すもうを取らせたりしてからかった。
ある日の夕方のこと、おしょうさまが、となりのお寺へおでかけになったとき、小僧さんたちはおつとめを終え、戸をしめて、おしょうさまの帰えりを待っておった。しばらくして、勝手口から、戸をたたく音が聞こえてきた。
「ペタンペタン、トントン、ペタンペタン、トントン」
小僧さんたちは、おしょうさまが帰ってきたと思って、戸をあけに行った。
「ヘーイ、ただいまあけます」
ガラッと戸をあけたが、だれもおらん。変だなあと思いつつ、戸を閉めた。すると、また音がする。
「ペタンペタン、トントン」
しかし、戸をあけるとだれもおらん。小僧さんたちはだんだん気味がわるくなってきた。
真夜中になって、おしょうさまが帰ってきた。小僧さんたちは、さっそくこの話をした。
するとおしょうさまは「はっはっは、お前たちが、子どものたぬきをいじめるもんだから、親のたぬきがしかえしにきたんじゃよ。これからは、よわいものをいじめてはいけないよ」とおしかりになった。小僧さんたちがきいたこの音、おしょうさまがおっしゃるとおり、親のたぬきがさか立ちして、しっぽで戸をたたいて、小僧さんたちをからかっていた。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局 生涯学習課 文化財グループ
〒492-8269
愛知県稲沢市稲府町1番地 本庁舎3階
電話:0587-32-1443
ファクス:0587-32-1196