稲沢のむかしばなし おじょろ塚(稲沢市稲沢町)

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ページID1003115  更新日 平成31年1月25日

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イラスト:おじょろ塚

稲島町に伝わる「おじょろ塚」というお話です。
「おとっつあん、沼の方に、ちょうちんがぎょうさん、とぼっとるよ」
「ああ、またキツネが遊んどるんじゃ。ええか、夜は絶対外へ出てはいかんぞ。ばかされるでな。」
ここ、稲島町の北の方には、よしがおい茂った荒地が広がっており、沼があちこちにできていた。そしてここには、たくさんのキツネが住んでいた。キツネにばかされた人は多く、なかには、乗り移られて死んでしまった人も、いたと言うことじゃ。
ある日のこと、ふたりのお百姓さんが、沼の近くを通りかかったとき、きれいな着物を着た女の人がたおれているのを見つけた。しかも、顔が青白く、今にも死にそうだった。
「おい、又吉っあん。こりゃあかん、死にそうだ。村まで運んでいこう」
「そうじゃなあ。いや、ちょっと待てよ。ひょっとしたら、キツネのいたずらかも、しれねえぞ。手を出さん方がええー」
「それもそうだな。こんな所にきれいな女子がおるわけがねえ。とりつかれたら大変だな。はよう帰ろう」
ふたりは、にげるようにして、帰っていった。
しばらくたったある日のこと、北の方にある刈安賀のお城が、戦いにやぶれ、けがをしたお姫様がにげ出したという、うわさが広がった。
ふたりのお百姓さんは、「さては?」と思い、急いで女子がたおれていたところへ行った。しかし、もうすでに死んでいた。
お百姓さんは「気のどくなことをしたなあ。あのときたすけてやればよかったのに」と、そこへ土を盛り上げて、お墓をつくった。
これがいつのまにか、雑木林となり、それ以来ここは、「おじょろ塚」と、よばれるようになった。

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