ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

チャットボットに質問する

ページID検索の使い方

広報いなざわに記載の「ページID」を入力

あしあと

    稲沢のむかしばなし おこりおとしばし(稲沢市増田町)

    • [更新日:]
    • ID:2516

    むかし、戦国時代という、いくさのつづいていたころの話です。清洲のしろには、織田信長という、とのさまがすんでおられた。
    この話は、信長が天下をとる前におこったと、つたえられています。
    ある朝早くのこと。空は黒い雲におおわれ、イヤな日だった。この空をじっと見つめている、一とうの馬がいた。その馬こそ、信長の愛馬の”シロ”である。
    昼ごろになると、朝のことがうそのように、晴れわたっていた。
    信長が昼ごろにおきると、けらいの話し声がする。
    「おい、知っとりゃすか。となりの増田村でなも、きょう、まつりがおこなわれるそうだ」「長い間、おこりというおそろしいびょうきが、はやっとるでなも」
    「きょうの秋まつりは、ハデにやるそうだぎゃあ」
    子どものころ、よく遊んだ増田村で、まつりがおこなわれると聞いた信長、さっそく出かけることにした。信長は、シロにまたがり、増田村へと走らせた。
    「ハィー、ハィー、はよ走れ!」
    ところが、増田村にかかるはしまできたときのこと。とつぜん、シロがあばれだした。信長は、シロをなだめ、わたろうと思ったが、シロは、ますますあばれるばかり。
    とうとう信長は、シロから、ふりおとされてしまった。シロは、何かにおびえるように、しろへ、にげ帰ってしまった。信長は、ボウゼンと愛馬を見つめていた。
    信長は、このことをふしぎに思い、よく日、増田村の庄屋をよび、たずねた。庄屋がいうのには、
    「あのはしは、馬にたたっておりますじゃ。あの橋を馬に乗ってわたると、おこりという、おそろしいびょう気になりますのじゃ。いままでにも、たくさんのおサムライさまがなくなってのお」
    信長は、せすじが、さむくなるのをかんじていた。
    数日後、信長は、村の人々を思い、たくさんのマメをおくった。村人が、おこりというびょう気にかからず、マメにくらしなさいと。
    さっそく庄屋は村人をあつめ、はしにマメをおそなえし、ひっしにおいのりをした。すると、おこりにかかっていたものも元気になり、それからは、馬にのってはしをわたっても、おこりというびょう気にならなかったとさ。
    めでたし、めでたし。

    お問い合わせ

    稲沢市役所 教育委員会事務局 生涯学習課 文化財グループ 

    愛知県稲沢市稲府町1番地

    電話: 0587-32-1443 ファクス: 0587-32-1196

    お問い合わせフォーム

    〒492-8269 愛知県稲沢市稲府町1
    開庁時間 月曜から金曜 午前8時30分から午後5時15分まで
    (祝日、休日、年末年始を除く。一部、開庁時間が異なる組織、施設があります)
    代表電話:0587-32-1111 ファクス:0587-23-1489
    法人番号:7000020232203

    © Inazawa City.

    チャットボットに質問する。