稲沢のむかしばなし 目比の大沼(稲沢市目比町)

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ページID1003090  更新日 平成31年1月25日

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イラスト:目比の大沼

稲沢市の南西部にある目比町のおはなしです。
千代田の目比村には、「むくい神社」というお宮があるじゃろう。今は一面田や畑になっとるものの、むかしは、大きな沼があったそうじゃ。だから、村人は田んぼへ行くのに舟を使っていたそうじゃ。
さて、ある年の秋の夕ぐれのこと。一人のお百姓さんが、一生けん命稲の取り入れをしておった。「おう、つかれたぁ。おやおや、いつのまにかおてんとうさんがしずんでしまったわい。早く帰らにゃいかんな。」お百姓さんは、一人ごとを言いながら、稲のたばを舟につむと、川を下り始めた。
ところが途中で、舟がひとりでにとまってしもうた。竹ざおで、「うんうん。」と押しても、舟はびくともしません。「しまった。稲をつみすぎて、舟底にもがからまってしもうた。こまったなぁ。近くに誰もおらんしあァあ。神様、どうかおたすけを・・・。」と朝晩おまいりをしているむくい神社のほうに向かって手を合わせた。
しばらくして、ふと気がつくとなにやら音がする。「ピシャ・ビシャ・パク・パク。」と音がするので星の光にすかして見ると、舟よりも長い大蛇が「ムシャ・ムシャ。」と、もを食べているではありませんか。お百姓さんは、びっくりぎょうてんして、舟の中で目をつむってガタガタとふるえておった。そのうちに、舟がスーッと動き出しました。そして、大蛇のすがたはどこにもあらんかった。
この話を聞いた村人たちは、「むくい神社のお使いの大蛇にちがいない」と話し合ったそうじゃ。

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