ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

チャットボットに質問する

ページID検索の使い方

広報いなざわに記載の「ページID」を入力

あしあと

    稲沢のむかしばなし 梅須賀村の観音様(稲沢市梅須賀町)

    • [更新日:]
    • ID:2599

    梅須賀町に伝わる「梅須賀村の観音様」というお話です。
    現在の梅須賀町、ずっと昔は、すぐそばを木曽川が、流れておった。
    ある日、村の人が変なことに、気がついた。
    「おおい、あの川で光っとるもの、ありゃ何んだべぇ」
    「ああ、日中は見えねえが、夜になると、水の上で光っとる。なんだか、気味がわるい」
    「今にきっと、おそろしいことが、おこるんじゃないか。えらいこっちゃあ」
    村の人たちは、顔を見合わせると、この話ばかりしておった。
    たまたまこの村にきていた、「行基菩薩」というお坊さんに、さっそく相談することになった。
    このお坊さん、全国をまわって歩いて、お寺をつくったり、困っている人々をすくってくださる、とてもえらいお坊さんだった。
    「お坊様、あの川で光るふしぎなものは、何んでございましょう。わしら、いやな予感がして、夜もねむることができません」
    お坊様はこの話をきいて、たいへんきょうみをもたれた。
    そして、夜が明けるのを待っておとものお坊さんと、案内役の村人をつれて、舟で川の中に、こぎ出して行かれた。ちょうど、川の真中に来たとき、突然目の前に、一本の大きな木が、うかびあがってきた。
    お坊様は「むーん、村人をおそれさせていたものは、これだな」と言われ、おとものお坊さんに、船に積んで持ちかえるよう、言いなさった。
    「うーん、それにしても、不思議な木じゃのう。人のたましいが入っとる。きっとこれは、川でなくなった人が、さけんでいるにちがいない。よし、この木で観音様をほり、お祈りしよう。そうじゃ、そうじゃ、村人のためにも、のこしておいた方が、ええじゃろう」
    さっそくお坊さんは、観音様をおほりになり、お堂の中におさめられた。それからは、川の中の光は消え、また静かな村に、もどったということです。

    お問い合わせ

    稲沢市役所 教育委員会事務局 生涯学習課 文化財グループ 

    愛知県稲沢市稲府町1番地

    電話: 0587-32-1443 ファクス: 0587-32-1196

    お問い合わせフォーム

    〒492-8269 愛知県稲沢市稲府町1
    開庁時間 月曜から金曜 午前8時30分から午後5時15分まで
    (祝日、休日、年末年始を除く。一部、開庁時間が異なる組織、施設があります)
    代表電話:0587-32-1111 ファクス:0587-23-1489
    法人番号:7000020232203

    © Inazawa City.

    チャットボットに質問する。