稲沢のむかしばなし 梅須賀村の観音様(稲沢市梅須賀町)

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ページID1003083  更新日 平成31年1月25日

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イラスト:梅須賀村の観音様

梅須賀町に伝わる「梅須賀村の観音様」というお話です。
現在の梅須賀町、ずっと昔は、すぐそばを木曽川が、流れておった。
ある日、村の人が変なことに、気がついた。
「おおい、あの川で光っとるもの、ありゃ何んだべぇ」
「ああ、日中は見えねえが、夜になると、水の上で光っとる。なんだか、気味がわるい」
「今にきっと、おそろしいことが、おこるんじゃないか。えらいこっちゃあ」
村の人たちは、顔を見合わせると、この話ばかりしておった。
たまたまこの村にきていた、「行基菩薩」というお坊さんに、さっそく相談することになった。
このお坊さん、全国をまわって歩いて、お寺をつくったり、困っている人々をすくってくださる、とてもえらいお坊さんだった。
「お坊様、あの川で光るふしぎなものは、何んでございましょう。わしら、いやな予感がして、夜もねむることができません」
お坊様はこの話をきいて、たいへんきょうみをもたれた。
そして、夜が明けるのを待っておとものお坊さんと、案内役の村人をつれて、舟で川の中に、こぎ出して行かれた。ちょうど、川の真中に来たとき、突然目の前に、一本の大きな木が、うかびあがってきた。
お坊様は「むーん、村人をおそれさせていたものは、これだな」と言われ、おとものお坊さんに、船に積んで持ちかえるよう、言いなさった。
「うーん、それにしても、不思議な木じゃのう。人のたましいが入っとる。きっとこれは、川でなくなった人が、さけんでいるにちがいない。よし、この木で観音様をほり、お祈りしよう。そうじゃ、そうじゃ、村人のためにも、のこしておいた方が、ええじゃろう」
さっそくお坊さんは、観音様をおほりになり、お堂の中におさめられた。それからは、川の中の光は消え、また静かな村に、もどったということです。

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