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あしあと

    稲沢のむかしばなし 馬場村のおこり地蔵(稲沢市馬場町)

    • [更新日:]
    • ID:2598

    馬場町は、明治中学校の東にある町です。この町は矢合町と同じように、うえ木のさいばいがさかんで、はたけいちめんにいろいろなうえ木が、うえてあります。
    そしてぜんこくに、しゅっかされています。
    むかし、ある夏のあつい日のこと。馬場村に一人のたび人が通りかかりました。あまりのあつさにたび人は、神社のこかげで、うとうととねむってしまいました。
    ふと目をさますと、あたりはもうまっくら。しかたなく、夜はここですごすことに、なりました。
    つぎの朝、目をさますと体がだるく、高いねつがあるようです。あいにくくすりをもっていなかったたび人は、村の人たちにたのみました。
    「何かくすりはないでしょうか」
    しかし、どの家もみずぼらしいすがたを見て、ピシャッと戸をしめてしまいました。
    つかれはてたたび人は、また神社へやってきました。ふと見ると、そこに小さなおじぞうさまがあるのに、気づきました。
    たび人はその前にひざまづき、
    「おじぞうさま、高いねつで体がだるくこまっています。おたすけください」
    と、おいのりをしました。
    一日たち、二日たち、そして三日目の朝とつぜん今までのねつが、うそのようになおってしまいました。
    それから、しばらくたったある日のこと。一人の子どもが、おもいびょう気になりました。いしゃにみてもらったところ、
    「うーん。これは”おこり”というびょう気じゃ。いちどかかったら、かならずしぬという、おそろしいびょう気じゃ。」
    といって、帰ってしまいました。
    子どものおかあさんは、どうすることもできず、ただひっしにかんびょうしていました。
    そんな時ふと、たび人のことを思い出し、おじぞうさまに、おいのりすることにしました。
    毎日、毎日朝早く、いっしょうけんめいにおいのりをしました。
    ちょうど一か月めの朝、とつぜんきのうまでのびょう気が、うそのようになおってしまいました。
    おかあさんは、さっそくこのことを村の人たちに、つたえました。そしてこの話はほかの村にも、つぎつぎとつたわりました。
    その上、びょう気になると、かならずおじぞうさまにおいのりするようになり、いつのまにか、”おこりじぞう”とよばれるようになったということです。
    今でも、このおじぞうさまに、おいのりする人は、いるんですよ。

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