稲沢のむかしばなし 沢代官と六人のけらい(稲沢市中野町)

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ページID1003072  更新日 平成31年1月25日

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イラスト:沢代官と六人のけらい

中野町に伝わる「沢代官と六人のけらい」というお話です。
中野町の神社には、村のためにつくした「沢代官様」がおまつりしてあります。
昔、中野村はすこしの雨でも、すぐ大水になり、秋のとり入れもできず、困っていた。ある年、ものすごい台風がきて田も畑もみんな水びたしになってしまった。
「おーい、大変だ。稲が水をかぶって、くさってしまうぞ」
「ああ、えらいこっちゃあ、今年は、ぜんぜん米がとれねえぞ。ほんでも、畑のいもだけは、くさらにゃええがのう」
村の人たちは、会えばこんな話ばかりだった。こんなことでは、年貢がおさめられないので、お代官さまのところへ、お願いにでかけた。
「お代官さま、ごらんのとおり、今年はみんながのまず食わずだ。年貢をおさめるのを、かんべんしてくだせえ」
「それにお代官さま、水が引かねえで、こまっているだ。ぜひ川をつくってくだせえ」
このことを聞いた沢代官は、村人の案内で、さっそく田や畑のようすを、見てまわった。
「ウーン、こりゃひどい。稲がくさってしまうわい。何がなんでも、水をおとす川を、つくらにゃ。みんなは、心配せんでええ」
お代官さまは、さっそくお殿様のところへ、このことを話にでかけた。
するとお殿様は、
「バカモン、そんな大金、そう簡単につごうできるか。そんなに必要なら、お前自身でなんとかせい」と代官をしかった。
お代官さまは、食うに困っている村人から、お金を取れないということを、何度もお願いしたが、まったく、聞いてもらえなかった。
お代官さまは、村へ帰り、六人のけらいたちと相談し、足りない分は、自分たちでお金を出し合い、川の工事を行った。この川のおかげで、大水がなくなり、お米がたくさんとれるようになった。
村の人たちは、沢代官に感謝するため、お祭りをやった。これが「沢まつり」として、今も行われている。
また、工事によってできた川の名前を、須賀谷川といいます。

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