稲沢のむかしばなし 一色まつり(稲沢市片原一色町)

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ページID1003062  更新日 平成31年1月25日

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イラスト:一色まつり

片原一色町に伝わる「一色まつり」というお話です。
昔、日照りつづきの暑い日がつづき、ぜんぜん雨がふらなかった時のことだそうだ。
「おーい、田んぼの稲が枯れてしまうぞ」
「おれんとこの植木も枯れそうだ」
「あーあ、こまったもんだ」
村人はみんな口ぐちに話しておった。そのうち、だれかが言ったそうだ。
「みんな、雨乞いだ。雨乞いをせなあかん」
そんなもんで村人たちは、善応寺の”大日如来様”の前に、すわりこんだそうじゃ。
「大日如来様、お願いしますだ。雨をふらしてくだせえ」
村人たちは必死にお祈りしておった。
ところが、昼ちかくになってな突然、大きな音とともに、地面がゆれ出したそうじゃ。
「ゴーゴー、ゴトゴト、ゴーゴー、ゴトゴト」
しかし、はげしいゆれにもかかわらず、だれひとりとして立とうとせず、ただ一心に祈っておったそうじゃ。
「お願いしますだ。雨を、雨をふらせてくだせぇ」
すると不思議や不思議、村人の願いが届いたのか、突然空がうすぐらくなり、雨がポツリ、ポツリ。
そのうちに、ザザーと滝のような雨がふりだした。
「あっ、雨だ。大日如来様が、わしらの願いを聞いてくださった。ありがたいこった」
村人たちはよろこびのあまり、雨の中をおどりまわったそうじゃ。
秋になって、村を上げてのお祭りをすることになってなぁ。きれいにかざった馬を何頭も出して、お堂のまわりを走らせた。
これが一色まつりのはじまりなんじゃ。でもな、今では馬が少なくなったもんで、そのかわりに子どもたちの「しし」が出るようになったそうじゃ。
毎年、秋に行われるそうじゃ。

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