稲沢のむかしばなし 夜泣き地蔵(稲沢市片原一色町)

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ページID1003060  更新日 平成31年1月25日

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イラスト:夜泣き地蔵

稲沢市の西部にあたる片原一色町の「夜泣き地蔵」という話です。
「うぎゃあ、ウギャアー。うぎゃあ。」
むかぁし、むかし、毎晩夜泣きをする子どもをもって、こまっていた母親がおった。その子どもは、とても大きな声で泣き続けるもんで、家族のものはみんなねることができなんだ。
母親は、今夜も泣きつづける子どもをせおって、村のはずれの小川の横にあるお地蔵さまの前にきて、ひっしにおいのりをしておった。
「お地蔵さま、どうかおねがいしますだァ。この子の夜泣きをなおしてやってくだせぇ。」
しばらくすると、母親の祈りをお地蔵さまがきいてくださったのか、それとも、子どもが泣き疲れたのか。すやすやねむってしまった。
「ああ。やっと子どもがねてくれたァ。お地蔵さま、ありがとうございました。」
母親は、何度もおじぎをして、家に帰って行った。
ある真夜中のこと、家の中がシーンと、ねしずまっていたときのことです。
「これこれ、母親よ。その子の夜泣きをなおしたければ、わしのお堂の前の橋の板をけずって、ぼうやのまくらの下にしきなされ。」
母親は、ハッとして、まわりを見わたした。ところが、お地蔵さまのすがたかたちは、どこにも見えなんだ。
母親は、夢中になって、お地蔵さまの前で、走っていった。
そして、「ありがとうございます。」と何度もおれいをいって橋の板を少しけずって家にもち帰り、子どものまくらの下にそっといれた。
それからは、ふしぎなことに、夜泣きはピタリと直ってしまった。
それ以来、このお地蔵さまは「夜泣き地蔵」と呼ばれるようになったそうじゃ。

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