非核平和事業
稲沢市では、次のような非核平和事業を行っています。
稲沢市非核・平和都市宣言
唯一の被爆国である我が国は、先の大戦で亡くなられたかたを始めとした、多くの犠牲の上で今日の平和があることを深く認識しなければなりません。
本市は、核兵器の廃絶と世界の恒久平和を願い、「非核・平和都市」を宣言しています。
なお、現在の宣言は、平成17年4月1日の一市二町(稲沢市、祖父江町、平和町)合併前にそれぞれ行っていたものを統一し、平成17年6月20日に改めて行ったものです。
日本非核宣言自治体協議会への加入
本市は、非核都市宣言を行うとともに、平成17年6月20日に「日本非核宣言自治体協議会」への加入をしました。
非核宣言自治体とは
核兵器廃絶や非核三原則を求める内容の自治体宣言や議会決議を行った自治体のことです。
最初の非核宣言は、1980年にイギリスのマンチェスター市で行われました。
マンチェスター市は、米ソ冷戦のさなか、核兵器の脅威をなくすため、自らのまちを非核兵器地帯であると宣言し、他の自治体にも同じような宣言をするように求めました。この宣言運動に対し、イギリス国内の多くの自治体がすぐに賛同し、その後、世界に広がっていきました。
ここ日本でも、1980年代から増え続け、現在では1,600以上の自治体が非核宣言を行っています。
日本非核宣言自治体協議会とは
「核戦争による人類絶滅の危機から、住民一人ひとりの生命とくらしを守り、現在および将来の国民のために、世界恒久平和の実現に寄与することが自治体に課せられた重大な使命である。宣言自治体が互いに手を結びあい、この地球上から核兵器が姿を消す日まで、核兵器の廃絶と恒久平和の実現を世界の自治体に呼びかけ、その輪を広げるために努力する」という趣旨のもと、1984年に日本非核宣言自治体協議会が広島県府中町で設立されました。
現在、協議会は全国346の自治体(令和4年5月17日現在)により組織され、総会や全国大会、研修会のほか、様々な平和事業などを通して設立の趣旨の実現に努力しています。
平和首長会議への加入
本市は日本非核宣言自治体協議会に加入しておりますが、さらなる平和行政施策の推進のため、平成27年5月1日国際的な組織である「平和首長会議」への加入をしました。
平和首長会議とは
1982年ニューヨークの国連本部で開催された第2回国連軍縮特別総会において、当時の広島市長が、世界の都市が国境を超えて連体し、ともに核兵器廃絶への道を切り開こうと「核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画」を提唱しました。
平和首長会議は、この計画の趣旨に賛同する都市(自治体)で構成された機構であり、現在世界166カ国・地域8,188都市(令和4年7月1日現在)の賛同を得ています。
世界の都市と緊密な連携を築くことで核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起するとともに、人類の共存を脅かす飢餓・貧困等の諸問題の解消さらには難民問題や人権問題の解決、環境保護のため努力することによって世界の恒久平和の実現に寄与することを目的とし、国際連合等への核兵器廃絶や全面完全軍縮のアピール、加盟都市の平和事業の支援などを行っています。
平和を祈念する黙とう
広島に原爆が投下された8月6日午前8時15分、長崎に原爆が投下された8月9日午前11時2分および終戦の8月15日正午に、原爆死没者および戦没者のめい福と恒久の世界平和の実現を祈念するため、黙とうを行っています。
また、市の広報紙や商工会議所・商工会を通じて、毎年市民や市内事業所の皆さんに黙とうを呼びかけています。
平和行進の激励
毎年5月6日に東京を出発し、原水爆禁止世界大会が開催される広島に向けて、核兵器のない平和で公正な世界の実現を呼びかけながら歩きつないでいくのが「平和行進」です。令和4年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、例年行っている行進は中止となりましたが、6月9日にあいち平和行進団が稲沢市を表敬訪問されました。
原爆パネル展の開催
77回目の終戦記念日を迎え、戦争を知らない世代が増えている中で、戦争の悲惨さなどが風化しつつあります。市民とともに戦争の悲惨さ、平和の尊さと大切さについて考え、恒久平和を祈念する機会として、毎年8月上旬に市役所本庁舎内及び中央図書館にて「原爆パネル」と、被爆体験証言者と広島の高校生との共同制作による「原爆の絵」を展示しています。
なお、原爆パネルの展示は、各支所、各市民センタ-及び各中学校でも行っています。
市役所本庁舎と中央図書館では、折鶴を折るコーナーと感想を書くコーナーも設置しています。
令和4年度 原爆パネル展・原爆の絵に寄せられた感想(抜粋)
稲沢市役所分
- こんな時代だからこそ、“平和”はとても大切です。平和があたり前では無いこと、胸に刻みたいです。
- まだ僕の生まれていなかった頃にあった出来事で子どもの頃は正直理解していなかったが、高校生になり、原爆という悲惨なことがあったのだと強く感じました。
- 原爆というのは受けた側もそれを行った側もおたがい心に傷がのこってしまうので、やってはいけないと思いました。
中央図書館分
- 戦争は残こくなものだと、写真や絵を見て伝わってきた。
- 恐しさと虚なしさと悲しさと胸にこみ上げて淋しいです。
- ヒバクシャと高校生の共同制作の絵は、悲惨な絵ながら現代コミック色調もあり、見事な作品だと思う。こうしたカタチでヒバクが次世代に継がれていくことが大切だと思う。
- 大人になってから見てもやっぱり原爆の写真はとてもコワイ もうこんな景色は二度と見たくない 平和を願います
- ばくだんが落ちてきて、逃げまわるところなどが絵に表されていたので自分がけいけんしてなくても、ひばくしゃの気持が伝わってくる。せんそうNG
戦争平和資料展の開催
稲沢市では終戦70年事業として毎年開催している原爆パネル展に加え、平成27年8月8日から16日まで、「戦争平和資料展」を中央図書館にて開催しました。
戦時下の人々の暮らしをテーマに、当時の生活用品をはじめ、新聞、学校教科書、漫画など時代を映し出す貴重な資料を多くの方にご覧いただき、9日間の入場者数は1791人となりました。
非核・平和都市宣言広告塔の設置
「非核・平和都市宣言」にともない、市役所本庁舎、祖父江支所、平和支所および国府宮駅に広告塔を設置しています。




被爆者等援護
原子爆弾被爆者検診助成金、原子爆弾被爆者健康管理手当、一般戦傷者福祉手当および遺族会助成金の支給を行っています。
問合先 市役所福祉課
平和教育の推進
小中学校では、小学校5年生と中学校1年生に平和副読本「平和を求めて」を配布し、平和教育を実施するとともに、5年に1度、市内の中学生18名を広島に派遣し、戦争の恐ろしさと平和の尊さについて学ぶ機会を設けています。
問合先 市役所学校教育課
また、中央図書館では、「平和図書」コーナーを設置しています。
問合先中央図書館(電話:0587-32-0862)
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