市指定文化財 木活字
本文活字縦1.5cm、横2.2cm、高1.9cm。
安土・桃山時代に、ヨーロッパ、朝鮮から活字印刷術が伝えられ、ヤソ会宣教師によるキリシタン版(天草版)、徳川家康の伏見版・駿河版、後陽成天皇の慶長勅版、江戸の寛永寺で開版された天海版一切経などが知られているが、その後江戸時代初期にかけて盛行した。それらの活字で現在まで伝わるものは、駿河版活字の他、京都円光寺、比叡山延暦寺、東京寛永寺のものなどわずかである。
性海寺の木活字は、外典の印刷に用いられたとみられるが、いつ誰によって用いられたものかは不明である。しかし既に『尾張名所図会』には、その存在が記されていることからすると江戸時代中期以前のものと考えて大過ないであろう。活字印刷は、中央の大寺院以外でも行われた例が知られており、伝統ある当寺に活字が残るのも、うなづけるところである。
- 名称
- 木活字(モクカツジ)
- 文化財区分
- 市指定文化財
- 種別
- 歴史資料
- 時代
- 江戸
- 員数
- 一括
- 管理者
- 性海寺(ショウカイジ)
- 地区
- 稲沢
- 所在地
- 稲沢市大塚南一丁目
- 指定・登録日
-
平成3年11月1日指定
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