市指定文化財 曳覆曼荼羅版木
高さ108.0cm、上幅21.5cm、下幅25.5cm、厚さ2.5cm。
曳覆曼荼羅とは、経帷子・経衣・無常衣ともいい、経文・陀羅尼・真言などを書いた衣で、死者に着せて滅罪の功徳を得さしめるためのもので、古くは白麻を用いたが、現在は白木綿や紙に印刷したものを利用している。
この版木は、表面に高さ70cmの五輪塔形を彫出し、水輪に胎蔵界曼荼羅中台八葉院の九仏の種子を表す。地輪は一部を虫食いで損じているが、左右に涅槃経雪山偈をはさんで、滅罪真言・大随求随心呪・大勢至真言・地蔵真言・破地獄真言の各真言と、他にも真言一種があるが蝕損して判読できない。この版木に記年銘はないが、永正17年(1520)の理趣経版木(稲沢市指定文化財)や般若心経秘鍵版木と同じころの制作と考えられ貴重である。
- 名称
- 曳覆曼荼羅版木(ヒキオオイマンダラハンギ)
- 文化財区分
- 市指定文化財
- 種別
- 歴史資料
- 時代
- 室町
- 員数
- 1枚
- 管理者
- 萬徳寺(マントクジ)
- 地区
- 小正
- 所在地
- 稲沢市長野三丁目
- 指定・登録日
-
平成8年11月1日指定
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