市指定文化財 紙本墨書教如上人消息
本願寺第十二世教如上人(1558~1614)は第十一世顕如上人(1543~1592)の長子で、本願寺東西分派を主導した人物です。文禄2年(1593)に豊臣秀吉から退隠を命じられた教如は、秀吉の死後である慶長5年(1600)に徳川家康を訪問します。その帰路で、教如が徳川側を支持するという情報を掴んだ石田三成の手勢に追われ、尾張美濃の寺々に匿われました。本書状は教如を匿ったことへのお礼状であり、教如の事跡がわかる貴重な史料です。
「関東帰路之節/被支途中難渋/之段懇切ニ被撫育/候条難忘忝存候/謹言/八月廿日教如(花押)/野田正琳寺/了明との」
- 名称
- 紙本墨書教如上人消息(シホンボクショキョウニョショウニンショウソク)
- 文化財区分
- 市指定文化財
- 種別
- 書跡
- 時代
- 慶長6(1601)年
- 員数
- 1通
- 管理者
- 正琳寺(ショウリンジ)
- 地区
- 祖父江
- 所在地
- 稲沢市祖父江町森上
- 指定・登録日
-
平成17年7月1日指定
- 平成26年:保存修理
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