市指定文化財 銅造鰐口
面径31.2cm、胴厚13.4cm。径一尺余の標準的な鰐口である。耳は角の丸い四角形に近い形状をもち、鉄製の遊環と釘を結いでいる。面は表裏同文で三区に分け、二本一組の紐帯で区分された撞座区は中央に筋弁八葉をめぐらした蓮華座を陽鋳し、中区はやや太目の子持紐帯で区分される。一面に刻銘がある。寄進銘は慶長20年であるが、側面部の振り出しが少なく両目も振り出しを押さえた面中心に対して水平にでる形状を示し、これに連なる唇の出もひかえ目で、口の開きも小さいことを考えると、室町時代も早い頃の製作と認められる。従って、刻銘は施入時に入れられたものと考えられる。
- 名称
- 銅造鰐口(ドウゾウワニグチ)
- 文化財区分
- 市指定文化財
- 種別
- 工芸品
- 時代
- 室町
- 員数
- 1口
- 管理者
- 萬徳寺(マントクジ)
- 地区
- 小正
- 所在地
- 稲沢市長野三丁目
- 指定・登録日
-
昭和50年4月1日指定
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