市指定文化財 絹本著色仏涅槃図(安楽寺)
縦154.4cm、横113.7cm。涅槃図の型式には新旧二様があり、平安時代の作品は構図が簡単で、画面は方形に近く、聖衆や鳥獣の数が少なく、しかも一尊一尊が大きく描かれる。鎌倉時代からの作品は縦長の画面に聖衆など五十二類の悲しみの表現を強調される。本図は画面がやや縦長で、新形式の涅槃図であるが、聖衆や鳥獣の視線が一点集中式に釈迦に集まり、画面が整然とした構成をとるのが特色である。図はほぼ上下三段にわかれ、上より順番に天空より飛来する摩耶夫人の一行、釈迦を中心とした涅槃場、俗人や動物の囲集する世俗相を配置する。総じて具色を多用し、淡彩風に仕上げた本図の制作は、裏書にある永禄8年の寄進銘と相叶うものである。
- 名称
- 絹本著色仏涅槃図(ケンポンチャクショクブツネハンズ)
- 文化財区分
- 市指定文化財
- 種別
- 絵画
- 時代
- 室町
- 員数
- 1幅
- 管理者
- 安楽寺(アンラクジ)
- 地区
- 大里西
- 所在地
- 稲沢市奥田町
- 指定・登録日
-
昭和43年10月1日指定
- 平成14年:保存修理
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