市指定文化財 絹本著色弘法大師像(性海寺)
縦125.5cm、横79.4cm。俗に「善通寺御影」と呼ばれる弘法大師画像の一異本で、画面の向って右上隅に山あいから来迎する釈迦如来像を描き加えているところに大きな特色がある。大師は、右手に五鈷杵、左手に念珠を執り、椅子式座具の上に坐している。大師の肉身は白色顔料を塗り、朱と具墨で淡い暈をつけ、肉身線は細墨線でくくり、法衣は黄土地に墨暈を施している。椅子は黄土塗りの上に朱で木理文様を描き、畳は緑青を塗る。釈迦如来の肉身は朱具塗り、朱衣に金泥文様を描き入れ、山は緑青と群青で表現している。制作は、室町時代(15世紀中頃)と考えられる。善通寺御影は全国的にも類例が少ない。
- 名称
- 絹本著色弘法大師像(ケンポンチャクショクコウボウダイシゾウ)
- 文化財区分
- 市指定文化財
- 種別
- 絵画
- 時代
- 室町
- 員数
- 1幅
- 管理者
- 性海寺(ショウカイジ)
- 地区
- 稲沢
- 所在地
- 稲沢市大塚南一丁目
- 指定・登録日
-
昭和59年11月1日指定
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