市指定文化財 銅造阿弥陀如来坐像
像高 7.95cm 膝張 5.65cm。鋳銅の小さな如来坐像であり、両手先が磨損して印相は定かでないが、肉髻は低平で、あら目の螺髪を鋳出す様や、小締りで温雅な相好を示す面相、腹前のやや重たげに垂れる衲衣の衣文のたたみ方から鎌倉後期の製作と認められる。現在は背後の鏡板を亡失しているが、元来は懸仏の主尊として制作されたものである。
懸仏は、本地垂迹思想の表れの一つで、神社の本地仏を表す一方法であり、円形の木製ないし銅板の鏡板の中央にこの鋳銅像を配し、背後には銅板透彫りの光背をおき、蓮華座を以ってこれを支える。本例は市内最古の懸仏として貴重である。
- 名称
- 銅造阿弥陀如来坐像(ドウゾウアミダニョライザゾウ)
- 文化財区分
- 市指定文化財
- 種別
- 彫刻
- 時代
- 鎌倉
- 員数
- 1躯
- 管理者
- 安楽寺(アンラクジ)
- 地区
- 明治
- 所在地
- 稲沢市船橋町
- 指定・登録日
-
平成5年11月1日指定
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