市指定文化財 木造聖観世音菩薩坐像(萬徳寺)
像高96.5cm、欅材、寄木造、彫眼像で、背板はいま桧材の後補のものと替っているが、これが最も古い修理で鎌倉時代を降ることはない。また、髻から面相にかけてもよほどの痛みがあったものとみえ、髻を新補し、面相に刀を加えて彫り直しているので、当初のころとやや趣をかえている。今の形制からすると、奥田安楽寺や無量光院などの弥陀三尊に似て、坐形の脇侍菩薩坐像だったようにもみえるが、稲沢一円には欅材の造像の例が見当らないので、あるいは他地方から移入された仏像とも想像される。
- 名称
- 木造聖観世音菩薩坐像(モクゾウショウカンゼオンボサツザゾウ)
- 文化財区分
- 市指定文化財
- 種別
- 彫刻
- 時代
- 藤原
- 員数
- 1躯
- 管理者
- 萬徳寺(マントクジ)
- 地区
- 小正
- 所在地
- 稲沢市長野三丁目
- 指定・登録日
-
昭和44年10月1日指定
- 平成2年:保存修理
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