県指定文化財 木造黒漆塗舎利厨子
高12.75cm、幅9.8cm、奥行6.3cm。木製黒漆塗の方形小厨子で、正面と両側面が開く三方扉造り。背面上方には二重菊座の釣金具を装着しており、首掛形式であったことを示している。扉金具は正面観音開き扉中央の留金具が開敷蓮華文、蝶番金具はいずれも金銅製の八葉蓮華文で、ち密な線刻を施こしている。内面の絵は、正面右扉が上方金剛界曼荼羅の成身会、下方に摩耶夫人の右袖中から釈迦が誕生する出胎の場面を表わし、左扉は胎蔵界曼荼羅の中台八葉院と八大国王による分舎利の図を上下に描いている。側面扉は右が霊鷲山における釈迦説法図、左が仏涅槃図であり、正面右扉から右廻りに釈迦八相中の主要な三相と入滅後の分舎利図を描き表わしている。奥壁には十六羅漢を配する。小型ながら鎌倉時代舎利厨子の貴重な遺品である。
- 名称
- 木造黒漆塗舎利厨子(モクゾウクロウルシヌリシャリズシ)
- 文化財区分
- 県指定文化財
- 種別
- 工芸
- 時代
- 鎌倉
- 員数
- 1基
- 管理者
- 性海寺(ショウカイジ)
- 地区
- 稲沢
- 所在地
- 稲沢市大塚南一丁目
- 指定・登録日
-
昭和53年6月28日指定
- 平成12年:保存修理
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