県指定文化財 絹本著色仏涅槃図
縦166.5cm、横144.1cm。この涅槃図は構図がほぼ方形で、古式の涅槃図に属する。釈迦如来は右手を屈臂して手枕とし、やや背を丸めて床座に横臥し、まわりには菩薩・国王・羅漢・諸神・動物が悲嘆にくれ、天空より阿那律に先導された摩耶夫人の一行が飛来する。左下隅に合掌する比丘尼一人を描き加えるなど、甚目寺本と完全に共通している。本図に元あった裏書から貞治7年に甚目寺町(現あま市)萱津の尼の発願で、甚目寺涅槃図の副本として製作された経緯が想定され、従って本図にみられる比丘尼を萱津の尼公とみることもできる。甚目寺本と比して画技において遜色なく、同時かあまり時期をへだてない頃の良好な転写本と判断される。
- 名称
- 絹本著色仏涅槃図(ケンポンチャクショクブツネハンズ)
- 文化財区分
- 県指定文化財
- 種別
- 絵画
- 時代
- 南北朝
- 員数
- 1幅
- 管理者
- 無量光院(ムリョウコウイン)
- 地区
- 大里西
- 所在地
- 稲沢市中之庄町
- 指定・登録日
-
昭和55年10月17日指定
- 昭和60年:保存修理
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