県指定文化財 絹本著色釈迦十六善神像(安楽寺)
縦115cm、横56cm。本図は釈迦如来を中心に、前に文殊と普賢、法涌と常啼、玄奘と深沙太将、まわりに四天王と十六善神の各立像を配する通常の図柄であるが、中尊釈迦が肉身、衲衣とも金泥を塗る皆金色身である。皆金色は鎌倉時代に、宋風彫刻の輸入とその影響下に成立した技法とみられるが、本邦の場合、これに精緻な截金文様を施すことによって、独特の仏画手法を完成させた。本図は賦彩に明るい色感の朱や丹、白緑が用いられ、また諸尊を飾る金属装身具には金泥盛上彩色が施されるなど、鎌倉後期から南北朝初期への過渡期の作例と認められる。
- 名称
- 絹本著色釈迦十六善神像(ケンポンチャクショクシャカジュウロクゼンシンゾウ)
- 文化財区分
- 県指定文化財
- 種別
- 絵画
- 時代
- 南北朝
- 員数
- 1幅
- 管理者
- 安楽寺(アンラクジ)
- 地区
- 大里西
- 所在地
- 稲沢市奥田町
- 指定・登録日
-
昭和57年3月31日指定
このページに関するお問い合わせ
教育委員会事務局 生涯学習課 文化財グループ
〒492-8269
愛知県稲沢市稲府町1番地 本庁舎3階
電話:0587-32-1443
ファクス:0587-32-1196