県指定文化財 木造大日如来坐像(長暦寺)
像高11.5cm、榧材、一材彫出、頭に五智宝冠をいただき、垂髪を両肩に垂れ、条帛をかけ、裳・胸飾・瓔珞・腕釧・臂釧をつけ、両手は法界定印を結び、右足を外にして坐る胎蔵界大日如来像である。全身を飾る瓔珞などの入念な彫り口や定印の指先に至るまで正確に刻んだ作風は、まさしく檀像彫刻の伝統を襲うもので、特に全身の各所にみとめられるこまかい丸刀のスキ目や、小締りの童顔に似た目鼻だちをみると、制作は鎌倉末ないし南北朝と認められるもので、その頃の檀像様式の珍しい例として注目に値するものである。
- 名称
- 木造大日如来坐像(モクゾウダイニチニョライザゾウ)
- 文化財区分
- 県指定文化財
- 種別
- 彫刻
- 時代
- 南北朝
- 員数
- 1躯
- 管理者
- 長暦寺(チョウレキジ)
- 地区
- 千代田
- 所在地
- 稲沢市福島町
- 指定・登録日
-
昭和55年2月12日指定
- 平成4年:保存修理
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