県指定文化財 木造大日如来坐像(萬徳寺)
像高101.5cm、桧材、寄木造、彩色、玉眼嵌入、頭上に宝冠をいただき、高髻、地髪毛筋彫り、条帛をかけ、腕釧、臂釧をつけ、裳をつけ、智挙印を結び、右足を外にして趺坐する。重要文化財多宝塔に安置され、ほぼ等身の堂々たる金剛界大日像で、鎌倉後期を代表する仏像である。高髻は、髻と地髪に細かくしかも切れ味のよい髪筋を刻むのも鎌倉時代の好みのひとつである。
この像は引き締ってりりしく、若々しい相好で、面奥、体奥が深く、両膝の張りが充分で安定した体貌といい、力強く太く刻まれた衣文の彫り口は、鎌倉後期の特色の顕著な一例として、この頃の稲沢を代表する文化遺産である。
- 名称
- 木造大日如来坐像(モクゾウダイニチニョライザゾウ)
- 文化財区分
- 県指定文化財
- 種別
- 彫刻
- 時代
- 鎌倉
- 員数
- 1躯
- 管理者
- 萬徳寺(マントクジ)
- 地区
- 小正
- 所在地
- 稲沢市長野三丁目
- 指定・登録日
-
昭和53年3月15日指定
- 昭和63年:保存修理
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