県指定文化財 木造阿弥陀如来坐像(慈眼寺)
像高132.5cm、衲衣をつけ定印を結んで坐る弥陀坐像で、当地方に作例が豊富な平安末ないし鎌倉初期の半丈六如来坐像の一例である。桧材、寄木造、彫眼、各所に補修の跡がみられ、像全面は補修の古色でおおわれているため、若干当初の像容と彫り口をにぶくしているうらみはあるが、肉髻の半円形の形といい、伏し眼のおだやかな面相、温雅な相好は平安末の特色を示している。ただ衣文の彫り口が比較的深く、各部の部材も厚手なのは、作者が鎌倉時代の作風を心得ているためとも解釈され、この像は平安末、鎌倉初頭の造立と考えられる。
- 名称
- 木造阿弥陀如来坐像(モクゾウアミダニョライザゾウ)
- 文化財区分
- 県指定文化財
- 種別
- 彫刻
- 時代
- 藤原
- 員数
- 1躯
- 管理者
- 慈眼寺(ジゲンジ)
- 地区
- 小正
- 所在地
- 稲沢市子生和
- 指定・登録日
-
昭和53年3月15日指定
- 昭和58年:保存修理
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