県指定文化財 木造如来坐像
像高138.2cm、桧材、寄木造、螺髪彫出、彫眼。衲衣をつけ、左手は膝上で掌を仰ぎ、右手屈臂、掌を前にして立て、共に五指を軽く曲げ、左足を外にして趺坐する。頭、胴部を通じて正、背面の中央と両側をたてに矧ぎ四材を寄せて造るが、すべて一材を割ったもので、一木式の材の用い方である。材は厚目で構造はすこぶる堅固である。頭、胴部の構造は、平等院鳳凰堂の本尊、定朝作の弥陀坐像と全く同巧であるが、平等院像が丈六の大作であるのに入念な内刳りを施しているのに対し、この像は厚手に仕上げられるのは地方作の故であろう。また、肉髻・地髪の比例や細かい螺髪を切りつけるさま、衣文の彫法なども定朝様の型通りの様式的特徴を示しているが、像の側面は面奥、体奥がすこぶる分厚いのも地方作をあらわすようである。
- 名称
- 木造如来坐像(モクゾウニョライザゾウ)
- 文化財区分
- 県指定文化財
- 種別
- 彫刻
- 時代
- 藤原
- 員数
- 1躯
- 管理者
- 常楽寺(ジョウラクジ)
- 地区
- 大里東
- 所在地
- 稲沢市日下部東町三丁目
- 指定・登録日
-
昭和49年7月3日指定
- 昭和49年:保存修理
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