県指定文化財 木造兜跋毘沙門天立像
像高84.5cm、総高102.7cm、榧材、一木造で、足下の地天まで本体と共木につくる。頭上には高髻の前面に宝冠をいただき、左手は肘を折って前膊を上方にあげ、掌を仰いで宝塔をのせる。右手は側方にのばして五指を握り、持物を執る。唐様甲をつけ、地天の掌上に立つ。地天は髪を中央で振分けて袍衣をつけ、肘を膝上について毘沙門天を支え、両膝を折って坐る。その両側に尼藍婆、毘藍婆の二鬼の姿はないが、造像時には二鬼をしたがえていたかも知れない。小像ではあるが、大きな両眼をことさらに見開き、面巾を一段とひろく四角形に型どった面相、その顎を小さく造り、相好全体を上下に圧縮したかにみえるモデリングはすこぶる古様で、制作は藤原期も早い頃のものと認められる。
- 名称
- 木造兜跋毘沙門天立像(モクゾウトバツビシャモンテンリュウゾウ)
- 文化財区分
- 県指定文化財
- 種別
- 彫刻
- 時代
- 藤原
- 員数
- 1躯
- 管理者
- 安楽寺(アンラクジ)
- 地区
- 明治
- 所在地
- 稲沢市船橋町
- 指定・登録日
-
昭和30年11月18日指定
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