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市長あいさつ

 

 「実りの秋」ということばがあります。お米やいろいろな果物などが収穫されることから使われることばです。
 さて、市の行う事業のうち、実りの多いものは何だとお思いでしょうか。私は、インフラ整備事業、特に道路整備事業が、市民にとって最も効果が高い、いわゆる「実り多い」事業の一つだと考えます。道路整備には二つの効果があるといわれます。<フロー効果>と<ストック効果>です。<フロー効果>は、公共投資の事業自体により、生産、雇用、消費等の経済活動が派生的に創出され、短期的に経済全体を拡大させる効果のことを言い、<ストック効果>には、(1)整備された社会資本が、機能することによって、整備直後から継続的に中長期にわたり得られる効果(2)安全安心効果、生活の質向上効果、生産性向上効果などがあります。
 失われた20年とか、30年という議論がよくありますが、建設事業への公共投資の<フロー効果>にまで疑問が呈せられた時期がありました。しかし、南山大学 石川 良文教授の研究では、公共事業に10兆円を投資した場合、建設産業に10兆円+波及効果9兆5千億円で、計19兆5千億円。建設産業の生産に伴う所得がさらに消費波及をもたらした場合、その効果は計19兆6千億円となり全体の経済波及効果は、29兆6千億円となります。例えば、介護事業に、同じく10兆円を投資した場合、直接の波及効果が4兆3千億円、生産に伴う所得がさらに消費波及をもたらすケースを想定しても、合計で26兆4千億円と、公共事業のそれよりも3兆円少ないという推計が出ています。
 それよりも注目すべきは<ストック効果>です。道路利用者が享受できる効果として、時間短縮効果、定時性の向上(定められた時間到着できるか)、交通事故の減少効果があります。また、緊急時の輸送リスク軽減効果や、波及効果として大きいのは、今、最も改善が急がれている生産性の向上が図られることです。生産性の向上は、企業所得の拡大、物価の低下や安定、消費者の購入選択幅の拡大をもたらします。
 OECD諸国の中で、下位にあるといわれる日本の労働生産性(OECD平均で、51.9USドル/ℎ、日本は46USドル/ℎ)を上げる最も有効な手段として道路整備があるということを市民の皆さんに、もう一度お考えいただきたいと思います。
 稲沢市は、東西幹線道路の整備が遅れています。多くの企業の皆さんからもご要望をいただいています。地権者の皆さんのご理解を心からお願い申し上げます。



平成30年10月
稲沢市長 加藤錠司郎(じょうじろう)

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問合先 市役所秘書広報課

最終更新日 平成30年10月1日